【サックス初心者向け】タンギングについて解説。「タンギングとは」

こんにちは。
サックス講師をしてる石橋と申します。

今回は、サックスの基本テクニックである「タンギング」について解説していきます。
- タンギングとは何か?
- どんな場面でタンギングを使うのか?
- どのようにタンギングを練習すれば良いのか?
このような疑問をお持ちの方の参考になれば幸いです。
「タンギング」とは何か?

吹いている最中に、舌でリードに触れる。
「タンギング」とは、音を出している最中に、舌でリードに触れることです。
そうすることで、リードの振動が止まり、音を止めたり、区切ることができます。
イメージとしては、以下のような図です↓

(画像出典:大室勇一「サクソフォーンメソッド」より)
舌が、リードの先端に触れています。
これが「タンギング」です。
タンギングを使う場面(使いどころ)

同じ音を連続で吹くとき

↑こちらの楽譜のように、連続で同じ音が出てきたとき、タンギングを使います。
上記の楽譜だと「ミ」を吹いている最中に、一瞬だけタンギングすることで、「ミ」が区切れて聞こえます。
これが最もメジャーな「タンギング」の使いどころです。
強烈な発音をしたいとき
音の吹き始めから強烈な音を出したいときも、タンギングを使います。
音を出す前から舌をリードに触れて置き、息の圧力をかけたまま舌をリードから離すと、破裂音のような発音ができます。
吹奏楽やクラシックではあまり使いませんが、フュージョンやロックなどでは結構使います。
音を短く発音したいとき(スタッカート)
音を短く発音したいときにも、タンギングを使います。
音を発音した瞬間にすぐに舌でリードに触れることで、音がせき止められ、短い音にすることができます。
楽譜に短い音符が書かれていたり、「スタッカート」などの指示があるときによく使います。
参考動画
準備中。。。
どうやって練習すればいいのか?

「トゥ」や「タ」と言うイメージで感覚を掴む。
まずは、タンギングの感覚を掴む必要があります。
タンギングの感覚で近いのが、カタカナの「トゥ」や「タ」を言うときです。
「トゥートゥートゥー」
「ターターター」
と、実際に口で言ってみましょう。
舌が、上の歯の裏側に一瞬だけ触れていると思います。
これが、上の歯の裏側ではなく、リードの先端に触れるのが「タンギング」の感覚です。
メトロノームに合わせて、ひとつの音をタンギング。

タンギングの練習は、メトロノームに合わせて行うと効果的です。
最初は60くらいのゆっくりのテンポを鳴らし、
メトロノームの「カチッ」という音に合わせて、好きな音でタンギングをする練習です。

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

ドードードードー♪
この練習をすることで、舌の動きをコントロールできるようになります。
慣れてきたら、どんどんテンポを上げていきましょう。
(タンギングの練習方法については、こちらの記事でも書いています↓)

まとめ

今回はサックスの基本テクニックである「タンギング」について解説してみました。
改めて内容をまとめるとこちらです↓
- 吹いてる最中に、舌でリードに触れること。
- 音を突然止めたり、音を区切ることができる!
- 同じ音を連続で吹くとき。
- 強烈な発音をしたいとき。
- 音を短く発音したいとき。
- 「トゥ」や「タ」を言うイメージで感覚を掴む。
- メトロノームに合わせて、ひとつの音をタンギングする。
こんな感じです。
1日でできるようになるテクニックではないので、まずは遊び感覚でやってみて、徐々に慣れていくのが良いと思います。
今回は以上です。

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