【サックスの基本】スケール練習の具体的なやり方について解説。
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は、サックスの基礎練習である「スケール」の練習方法について書いていきます。
- どうやってスケール練習するのがいいの?
- どんなスケールを練習すればいいの?
このような疑問をお持ちの方の参考になれば幸いです。
スケール練習で用意するもの。
まず、スケール練習で必要なものを紹介します。
と言っても、必要なものは2つだけです。
- メトロノーム
- スケール教本
この2つ。
それぞれ紹介します。
メトロノーム
一定のテンポを出してくれる練習グッズ。
正しいテンポで練習するために必要です。
最近だと、メトロノームのスマホアプリもあるので、それで代用してもOK。
スケール教本
スケールが書いてある楽譜。
正しいスケールの知識を身につけるために必要です。
長調・短調のスケールが書いてあるものを用意すること。
(定番はこれ↓)
スケール練習のやり方。
必要なものが揃ったら、さっそくスケール練習していきましょう。
スケール練習の流れはこちらです↓
- メトロノームを60にセットする。
- メトロノームに合わせて、スケールを吹く。
- 余裕なら、テンポを上げる。
これだけ。
それぞれ紹介します。
①メトロノームを60にセットする。
メトロノームのテンポは60にセットしましょう。
60は、1分間に60回「カチッ」となるテンポ。
つまり、時計の秒針と同じテンポです。
スケールに慣れてるひとは、もっとテンポが早くても大丈夫です。
慣れてない人は、ゆっくりのテンポから確実に練習していきましょう。
②メトロノームに合わせて、スケールを吹く。
テンポ60にセットしたら、メトロノームの「カチッ」という音に合わせて、スケールを1音ずつ吹いていきましょう。
こんな感じで↓
ゆっくり正確に、正しい音を吹く。
ブレスはどこで吸っても大丈夫です。
メトロノームの「カチ」に合わせて、正確に指を動かすように練習しましょう。
③余裕なら、テンポを上げる。
何回かスケールを練習してると、指を覚えてくるので、だんだん余裕が出てきます。
余裕が出てきたら、テンポを上げていきましょう。
最初はテンポ60で始めたものが、最終的にテンポ200くらいまでいけると良いですね。
練習するべきスケール。
スケール教本を見てもらうとわかると思いますが、
スケールには様々な種類があります。
- 長音階
- 旋律短音階
- 和声短音階
優先して練習するべきスケールは、「長音階」と「和声短音階」の2種類です。
長音階
長音階とは、この世で最もよく使われてるスケールです。
その最たる例が「ドレミファソラシド」です。
「ドレミファソラシド」は長音階の中の1つで、様々な曲で使われています。
- チューリップ
- ドレミの歌
- カエルの歌
などなど。
なので、長音階は優先的に練習しましょう。
和声的短音階
和声的短音階とは、いくつかある短音階の中の1つです。
詳しく話すと長くなりますが、短音階の中でもっとも良く使われているスケールが、和声短音階です。
なので、いくつか種類がある短音階の中でも、まずは和声的短音階から練習していくと良いでしょう。
スケールは覚える。
(暗譜で吹けると完璧!)
スケールは、できるだけ覚えましょう。
覚えることで、譜読みが早くなったり、指回しも早くなります。
実際、プロや音大生は、スケールを全て覚えています。
スケールを覚えてるので、指回しも早く、調の理解力や、譜読みも早いのです。
(音大の入試にスケールがあるから、覚えざるを得ないだけかもしれないけど。)
少しずつでも良いので、スケールはどんどん覚えていきましょう。
僕がやってるスケール練習。
最後に、僕がやってるスケール練習を少しお見せします↓
「ラ」から始まる長調(Adur)から始めて、半音階で開始音を下げていく練習です。
この練習は、高校生の頃(音大受験)からやってる練習です。
最初は指が全く回りませんでしたが、1ヵ月間スケールだけ毎日練習してたら、なんの苦も無くできるようになりました。
もし音大生やプロレベルの演奏を目指すなら、どこかのタイミングでスケールを全部覚えることに注力するのがおすすめです。
まとめ
今回は、スケールの練習方法についてお話してみました。
スケールの練習方法と言っても、やることはシンプルです。
「メトロノームを付けて、スケールを吹く」
これを、地道に繰り返すことが大切です。
テンポのブレが無く、長調・短調のスケールが吹けたら完璧です。
一朝一夕でできることではありませんが、コツコツ練習して、いつか全部のスケールを覚えるのを目標に練習してみてください。
今回は以上です。
何か参考になれば幸いです。