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【サックス】アンブシュアの噛みすぎ対策。痛みなく吹くコツ。

石橋 弘旭

 

  • サックスを吹いてると、マウスピースを噛みすぎて痛くなってしまう。
  • どうしたら顎や口を痛めないで吹けるの?
  • この痛みはどうしようもないものなの?
  • アンブシュア(咥え方)のポイントがあったら教えて!

こちらのお悩みをテーマに、記事を書いていきます。

 

✔︎この記事を書く人

石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
Profile
サックス歴18年目。現役のサックス講師。習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩の各師に習う。 吹奏楽やクラシック、アンサンブルが好き。「サクソフォレーション」のソプラノを担当。

 

こんにちは。

サックス講師の石橋と申します。

 

今回は、マウスピースの咥え方、つまり「アンブシュア」について書いていきます。

 

サックスを吹いてる人なら誰でも、口や顎が痛くなる経験がありますよね。

 

じつは、この痛みは、無くすことができます。

 

僕もサックスを始めたころはすごく痛かったのですが、今では全く痛くなく、2時間でも3時間でも練習・演奏できちゃいます。

 

今日は、そんなアンブシュアの痛みをなくすためのポイントを書いていきます。

 

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最初に注意:少しずつ痛みにくくなっていくもの。

「アンブシュアの痛みをなくす」

といっても、そんなに簡単ではありません。

 

痛みをなくすには、複数のいろいろなポイントがあります。

 

つまり、いろいろな細かいポイントを改善していくことで、少しずつ痛みにくくなっていくものなのです。

 

なので、1つや2つ改善したところで、痛みが0になるわけではないので、悪しからず。

 

「少しずつ良くなるもの」だと、大前提で知っておいてください!

 

アンブシュアの噛みすぎ対策。痛みなく吹くコツ。

それでは、本編です。

 

僕がこれまで経験してきた限り、

アンブシュアの痛みをなくすためには、以下のポイントが重要です↓

  • マウスピースを優しく咥えること。
  • 息をたっぷり吸って吐くこと。
  • 音が出しやすいリードを使うこと。
  • 余計な力を抜くこと。

この4つのポイントが、痛みをなくす上で重要かなと。

 

それぞれ紹介していきます。

 

① マウスピースを優しく咥えること。

たぶん、口の痛みを感じてる多くの人の原因が、「強く噛みすぎてる」だと思います。

 

じつは、サックスはマウスピースを噛まなくても、音が出ます!

 

ふわっと優しく、細いストローを咥えるような感じです。

 

そのくらい軽く、優しく咥えるだけで十分なのです。

 

優しく咥えると、リードが振動しやすい。

サックスは、リードが振動することで、音が鳴る楽器です。

 

マウスピースを優しく咥えると、リードが思う存分、自由に振動できる状態になります。

 

その状態で、息が正確にリードに当たってれば、意外とあっけなく、音が鳴るものなのです。

 

噛むと、リードが振動しにくいし、疲れる。

逆に、マウスピースを強く咥えて(噛んで)しまうと、

リードが下唇に押さえつけられてしまい、リードが振動しづらくなってしまいます。

 

つまり、音が鳴りにくくなってしまいます。

 

それに気が付かず、息を頑張って吹きこんでると、すぐに疲れるし、唇に歯が食い込み、痛くなるでしょう。

 

「噛む」のは、他にも悪いことが起きます↓

  • 音色が詰まったような感じになる
  • 音程が高くなる
  • 顎に力が入って、ビブラートがかけられない
  • 発音が遅れる

多くは書きませんが、とにかく、噛むのはダメです。

 

リードが振動しやすいよう、優しくマウスピースは咥えましょう。

 

② 息をたっぷり吸ってから、吐くこと。

疲れにくく、痛くないアンブシュアを身につけるには、息の流し方も重要です。

 

どれだけ良いアンブシュアでも、息が流れてなかったら、音は鳴りませんからね!

 

息は、たっぷり吸ってから吐きましょう。

 

リードが振動しやすい状態で、息がリードに十分に当たってれば、音が楽に鳴るはず!!

 

咥える深さを変えてみる。

  • マウスピースを優しく咥える。
  • 息をたっぷり吸ってから吐く。

この2つを守ってるのに、音がうまく鳴らない場合は、マウスピースを咥える深さを変えてみましょう。

 

浅く咥えたり、深く咥えたり。

 

咥える深さによって、音の出しやすさも、かなり変わります。

 

これは人によって(マウスピースによって)さまざまなので、自身で試してみてください。

 

③ 音が出しやすいリードを使うこと。

あとは、リード選びも大切です。

 

リードは、自身で「音が出しやすい」と感じたものを使いましょう。

 

音色が良くても、音が出しにくいリードはダメです。

 

演奏に変な癖がついたり、痛みや疲れを早く感じてしまう原因になります。

 

人によって硬さはバラバラ。

リードは、人によって最適な硬さが全然違います。

 

2が良い人もいれば、3半が良い人もいます。

 

これは、

  • 体格や肺活量、
  • 楽器の抵抗、
  • マウスピースの開き、
  • サックスの上達度、

いろいろな理由で最適な硬さが違うからです。

 

 
 
  • 先輩が3半を使ってるから
  • 憧れの〇〇さん(プロ)が3を使ってるから
  • YouTubeで3がおすすめって言ってたから

って理由で、リードの硬さを固定してしまうのはダメ。

(吹きやすいなら良いですけど)

 

自分でいろいろ試して、楽に音が出せるリードを選ぶようにしましょう。

 

「自分で選ぶ」

っていうのが、本当に大事です。

 

石橋
石橋

リード選びも、サックスの腕前の一つです。

日頃からいろいろなリードを吹いて、リードの”良し悪し”を感じ取れる感性を養いましょう!

 

④ 余計な力を抜くこと。

最後に大事なのが、余計な力を抜くことです。

 

痛いとか、疲れるとか、

結局の原因は、無駄な力が入ってて起きてるパターンが多いです。

 

  • マウスピースを余計に強く噛んでたり、
  • 息をたくさん吸ってないのに、たくさん出そうと無理したり、
  • 吹きにくいリードを頑張って使ってたり、

他にもあるかも。。。

 

余計な力を入れてたら、疲れたり痛くなるのは当たり前!

 

サックスは、そんなに力は必要ないです。

 

コツさえ掴めば、意外と楽に音が出るもの。

 

上手い人ほど、体はリラックスしてて、声のように楽に音が出せてます。

 

91歳で現役のプロ。

「サックスは力任せで吹かない」

を体現してるかのようなプロがいます。

 

91歳の「ナベサダ」こと、渡辺貞夫さんです↓

 

91歳とか、、、。

ネットを見回ってる僕らより、絶対いろいろな筋力が衰えてますよ。

 

けど、こうして素晴らしい音を出せるのは、サックスが筋肉やスタミナで吹くような楽器ではないからだと思うんですよね。

(もちろん、ナベサダさんの日頃の鍛錬もあるでしょうけど)

 

ナベサダさんに限らず、結構な歳でもサックスを演奏してるプロはたくさんいます。

 

まじで力(筋力)じゃないんです。

余計な力は抜いて、リラックスして音が出せるように、自身の奏法を観察&改善しましょう。

 

リッププロテクトを使う。

どうしようもなく噛んでしまう人、痛い人は「リッププロテクト」を使う手段があります。

 

「リッププロテクト」っていうのは、下の歯に装着するラバーみたいなやつです。

 

お湯に入れて柔らかくしてから装着すると、自分の歯並びに合わせて変形します。

 

(僕も昔使ってました。)

1個500円くらいで安く、痛みはかなり軽減されるので、試してみても良いかも。

 

まとめ

今回は、「アンブシュアの噛みすぎ問題」つまり、痛みなく吹くためのコツについて書いてみました。

 

僕が思うに、重要なのは4つです↓

  • マウスピースを優しく咥えること。
  • 息をたっぷり吸って吐くこと。
  • 音が出しやすいリードを使うこと。
  • 余計な力を抜くこと。

この4つ。

 

この4つが本当に大事だなと。。

 

この4つをそれぞれ注力していけば、痛みもかなり軽減されると思います。

 

アンブシュアに関しては、まだまだ書きたいことがたくさんありますが、キリがないですし、実際に演奏してる様子を見ないと、最適なアドバイスが書けないです🙏

 

なので、もし詳しいコメントが欲しい人は、スマホで動画撮って、僕のSNSに送ってきてください。

 

ちょっと長くなりましたが今回はここま!

 

何か参考になるポイントがあったら幸いです。

 

以上!終わり!

 

 

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