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【サックス】フラジオを綺麗に出すためのコツ。

石橋 弘旭

こんにちは。

サックス講師の石橋と申します。

石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
Profile
サックス歴18年目。現役のサックス講師。習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩(敬称略)に習う。 吹奏楽やクラシック、アンサンブルが好き。「名無しのサクソフォンカルテット」のソプラノを担当。

 

先日、吹奏楽の定番曲「宝島」のサックスソロの、「フラジオの運指」を紹介しました↓

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【サックス】宝島のソロの運指を公開。(フラジオ)
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この記事が意外と好評で、多くの方に見られて嬉しく思ってます。

 

それと同時に「フラジオを綺麗に出すコツが知りたい!」というメッセージも多く頂いてました。

 

なので今回は、フラジオを出すコツについて、深堀りして紹介していけたらと思います。

 

(練習してた当時の映像↓)

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フラジオを出すための原理。

フラジオを出すためには、まずその原理を知っておくと良いでしょう。

 

フラジオは、通常の音域を吹くときに、わざと音をハズすことで、超高音を出しています。

 

石橋
石橋

サックスを吹いてる人なら、「低い音を出したいのに、高い音に裏返ってしまう」という経験をしたことがあると思います。

原理はアレと一緒です。

 

口を強く絞ったり、息をたくさん吹き込んで、無理矢理出してるわけではないので、そこだけ注意です。 

 

”わざと音をハズす”という感覚をつかみ、それをコントロールできるように訓練すれば、フラジオを楽に出せるようになります。

 

低音をハズす練習から始めよう。

フラジオ習得の第一歩としては、まず低い音をわざとハズす練習から始めるのが良いでしょう。

 

一般的なやり方としては、サックスの最低音の「シ♭」の音をハズす練習です。

 

「シ♭」をだんだん高い音にハズすと、以下の音程が鳴ります↓

参考動画↓

 

まずはこの訓練から始めるのが良いでしょう。

 

「シ♭」でできたら次は「シ」で。その次は「ド」で。

「シ♭」で音を裏返すのができたら、次は半音上げて、低い「シ」の運指で、音をハズす練習をしましょう。

 

「シ」でできたら、次は「ド」で。

その次は「レ」と、だんだん音を上げて練習していきましょう。

 

音をハズすのに慣れたら、フラジオの運指に挑戦!

音をハズす感覚をつかめたら、フラジオの運指に挑戦しましょう。

 

まずは、高い「ソ」を出すことを目標にすると良いでしょう。

 

フラジオの「ソ」の運指。

フラジオの高い「ソ」の運指はこちらです↓

左手は、人差し指で2つのボタンを。

右手は、中指で2つのボタンを押さえる運指になってます。

 

まずはこれで「ソ」を練習してみましょう。

 

フラジオの「ラ」の運指。

「ソ」が出たら、次は「ラ」に挑戦しましょう。

「ラ」は「ソ」よりも難しいです!

 

最初は出にくいですが、1度感覚をつかんでしまえば、それ以降は出しやすくなります。

 

根気強く練習しましょう。

 

フラジオがうまく出せないときは?

もし、「どれだけ練習してもフラジオが出せない!」

という方がいらっしゃったら、以下のポイントを意識して練習してみてください↓

  • 小さい音で練習する。
  • 口の中を狭くして吹く。
  • 下唇を薄く巻いて吹く。

この3つです。

 

どれも大切ですが、個人的には、小さい音で練習するのが効果的だと思ってます。

 

というのも、フラジオを出そうとして、息を吹き込みすぎてしまう方が多いからです。

 

フラジオが出ない!くそ!

フーーーー!!(力いっぱい吹き込む)

これ、逆効果です。

 

フラジオを出すのに、力や息圧はそこまで必要ありません!!

 

音が裏返りやすい「息の入れ方」や「口の中の面積」を見つけられれば、あっけなく出てしまうものです。

 

なので、あまり強く吹き込みすぎず、リラックスしながら練習してみてください。

  

1~2日では習得できない。

最後ですが、

フラジオの習得は、1~2日では習得できないことを知っておきましょう。

 

フラジオは、難しいテクニックです。

習得には長い期間かかります。

 

僕自身も、「フラジオを出したい!」と思ってから、実際に曲で使えるクオリティにするまでには、1か月くらいかかりました。

(毎日練習してたのに1か月)

 

なので、1~2日で習得しようとはせず、気長に練習を続けていくのが良いです。

 

まとめ

今回は、フラジオを綺麗に出すためのコツについて紹介してみました。

 

改めて、記事の内容をまとめるとこちら↓

フラジオを綺麗に出すためのコツ!
  • フラジオが出る原理は、低い音が高い音にハズれた時と同じ。
  • 口を強く絞ったり、力まかせに吹いて出るものではない。
  • まずは、低い音をわざとハズす練習から始める。
  • 音をハズすのに慣れてきたら、フラジオの運指に挑戦する。
  • 小さい音で練習するのがコツ。
  • 1〜2日で習得できるものではないから、気長に練習する。

こんな感じです。

 

上級者向けのテクニックなので、長期間かけて練習してみてください。

 

今回は以上になります。

 

 

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