【サックス初心者向け】スケール練習の解説。「スケールとは」
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は、サックスの基礎練習である「スケール練習」について解説していきます。
- スケールとは何か?
- スケール練習をすると、どんな成長が見込めるのか?
- どのようにスケール練習すればよいのか?
このような疑問に対して、解説していきます。
スケールとは何か?
音楽における「スケール」とは、日本語で「音階」と言い、
「ドレミファソラシド」の音の階段のことを現しています。
スケールは、音楽の基盤であり、世の中の99%の曲は、スケールをもとに作られています。
例えば、
- 「カエルの歌」
- 「咲いた咲いた」
- 「ドレミの歌」
- 「喜びの歌」(ベートーベン)
なんかは、わかりやすくスケールが使われています。
実はスケールは、私たちの知らないところで、多く耳に入ってきているのです。
つまり、スケールを練習することで、世の中の99%の曲を練習してるようなものなのです!
スケールには様々な種類がある。
そして、スケールには様々な種類があります。
普段よく聞く「ドレミファソラシド」は、「長調のスケール」と言います。
スケールは他にも、
- 短調のスケール(ドレミ♭ファソラ♭シド)
- 沖縄スケール(ドミファソシド)
- ブルーノートスケール(ドミ♭ファファ♯ソシ♭ド)
など、さまざまなスケールがあります。
スケール練習をすると、どんな成長が見込めるのか?
スケールの練習をすると、3つの効果が期待できます。
- 指がスムーズに動くようになる。
- #や♭を使った運指が早く覚えられる。
- 曲の譜読みが早くなる。
この3つです。
① 指がスムーズに動くようになる。
スケールは、「ドレミファソラシド」全ての運指を使って吹くので、単純に指がよく回るようになります。
指回しが早くなり、素早いパッセージも、難なく吹けるようになります。
② #や♭を使った運指が早く覚えられる。
スケールには#と♭を使ったものもあるため、サックスの特殊な運指も吹くことになり、早く#や♭の運指を覚えることができます。
また、一度覚えた特殊な運指を忘れないためにも、スケール練習は効果的です。
③ 曲の譜読みが早くなる。
スケール練習で指がスムーズに早く回るようになると、運指をいちいち確認する手間が減るので、曲の譜読みも早くなります。
効率的に曲を習得していくためにも、スケール練習はとても重要です。
どのようにスケール練習すればよいのか?
まずは、「長調」と「短調」から練習。
スケールにはたくさん種類がありますが、
初心者の場合は、まず「長調」と「短調」のスケールから練習していくのが良いです。
というのも、この2種類のスケールが、曲で最もよく使われているスケールだからです。
長調・短調、どちらのスケールも一部載せておくので、
プリントしてご活用ください。↓
長調の音階(一部)
短調の音階(一部)
メトロノームに合わせて、一定のテンポで練習する。
スケールを練習するときは、メトロノームを使って練習しましょう。
メトロノームに合わせて練習することで、指のコントロールの訓練になります。
最初はゆっくりのテンポ(60~72くらい)に合わせて指を動かし、慣れてきたらどんどんテンポを上げていきましょう。
スケール教本で、もっと上達しよう。
- もっと指回しを早くしたい!
- もっと上手くなりたい!
- もっとたくさんのスケールにチャレンジしたい!
という方は、「サクソフォーンのためのトレーニングブック」に挑戦しましょう↓
この教本は、24種類の長調・短調のスケールがいろいろなバリエーションで書かれてる教本です。
定番のスケール教本!
僕もこの教本でスケールを覚え、指がグッと早く回るようになりました。
この教本のスケールが全てできれば、音大生レベルまで上達できます!
スケールに慣れてきたら、是非チャレンジしてください。
まとめ
今回は、サックスの基礎練習である「スケール練習」について解説してみました。
改めて、記事の内容をまとめるとこちらです↓
- 「ドレミファソラシド」などの音階のこと。
- いろいろな種類があって、音楽で幅広く使われている。
- 指がスムーズに動くようになる。
- #や♭を使った運指が早く覚えられる。
- 曲の譜読みが早くなる。
- まずは長調と短調のスケールから練習。
- スケール教本でさらなる上達を目指す。
こんな感じです。
スケールは、僕も毎日指回しのトレーニングのために行ってる練習です。
スケールをしないと、指が少しなまります。
みなさんも、是非練習に取り入れてください。
以上です。