【サックス】練習後のお手入れのやり方。お手入れに必要なもの。
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は、サックスの練習後にするお手入れ方法を書いていきます。
【サックス】練習後のお手入れのやり方。お手入れに必要なもの。
お手入れに必要なもの。
まず、お手入れに必要なものが3つあります。
- 本体用のスワブ
- ネック用のスワブ
- クリーニングペーパー
この3つ。
「スワブ」は、管内の水分を拭き取るために。
「クリーニングペーパー」は、タンポについた水分を取るために使います。
①まずは分解。
まずは、サックスを分解します。
分解の手順は、組み立ての手順と逆です。
(分解できる人は、読み飛ばしてOKです)
①ネックを固定してるネジを緩めて、ネックを外す。
ネック部分のネジを緩める
ネックを外す
②本体は安全な場所に置く。
置く時は、赤い丸で示した部分のキーが、上になるように置きましょう↓
これと逆で置いてしまうと、赤丸の部分のキーが曲がる原因になります。
③マウスピースからリガチャーとリードを取り外す。
ネックについているマウスピースから、
リガチャーを緩め、リードを取り外しましょう
④ネックから、マウスピースを取り外す。
ネックについているマウスピースを取り外しましょう。
⑤分解完了。
ここまでで分解完了です。
②スワブで、管内の水分を拭き取る。
次に、
- 本体
- ネック
- マウスピース
の中の水分を、スワブで拭き取ります。
本体のスワブの通し方。
①まず、本体用のスワブをよく広げます。
(YAMAHA CLSSAX3)
②本体のベルの方から、スワブの”重り”を入れます。
③スワブの布を少しだけベルに入れたら、
④本体をひっくり返します。
⑤すると、ベルと反対の穴から、重りが出てきます。
⑥この重りを引っ張れば、管内にスワブが通り、管内の水分を拭きとれます。
①〜⑥までを、だいたい2~3回やります。
ネックのスワブの通し方。
①ネック用のスワブを良く広ます。
(YAMAHA CLSS3)
②ネックの”穴の大きい方”から、スワブの”重り”を入れます。
③ネックをひっくり返すと重りが出てくるので、
④重りを引けば、スワブが通り、ネック内の水分が拭き取れます。
(撮影のため、ネックを置いてスワブを通してますが、実際は手でネックを持ってスワブを通すようにして下さい。)
マウスピースのスワブの通し方。
①ネック用のスワブをよく広げます。
(YAMAHA CLSS3)
②マウスピースの”丸い穴”の方から、スワブの重りをいれます。
③マウスピースをひっくり返すと、吹き口の方から重りが出てくるので、
④重りを引っ張れば、マウスピースの水分を拭き取れます。
注意:スワブが詰まったら、無理に引っ張らないこと。
たまに、スワブが詰まって、引き抜けなくなることがあります。
詰まったときに無理にスワブを引っ張ってしまうと、さらに詰まって抜けなくなります。
なので、スワブが詰まったときは、一度スワブを入れた方からスワブを引っ張り、改めてスワブを入れ直すようにしましょう。
③クリーニングペーパーで、タンポの水分を吸い取る。
タンポについた水分は、クリーニングペーパーで吸い取ります。
①キーを押してタンポを開ける。
②タンポの隙間に、クリーニングペーパーを入れる。
③キーを押してパタパタと開閉し、タンポの水分を取る。
④タンポを再び開き、クリーニーングペーパーを取り出す。
これを、他のタンポにもするようにしましょう。
とくに、常に閉まってるタンポには水分が多く含まれています。
閉まってるタンポは重点的に水分を取り除きましょう。
④リードをしまう。
①ハンカチや布の上に、軽くリードを押し付け、水分を取る。
リードは布にポンポンと押し付けるようにして水分をとりましょう。
布に擦りつけると、リードの先端が割れる原因になります。
優しく、水分を取ってください。
②リードケースに入れる。
水分を軽く取ったら、リードケースにしまいましょう。
⑤楽器ケースにしまう。
お手入れした楽器を、ケースにしまいましょう。
本体に「キャップ」をつけるのを忘れずに。
本体のキャップは、オクターブキーのピンを守る役割があります。
キャップを必ずつけてから、楽器ケースにしまうようにしましょう。
⑥ケースのチャックを締めるのを忘れずに。
もう一つ最後に、ケースのロック(チャック)を締めたか、しっかり確認しましょう。
うっかりロックが開いたまま、楽器ケースを持ってしまうと、高額な楽器が、床に落ちてしまいます。
意外と多いアクシデントです。
僕の友人や生徒さんでも、落とした人がいます。
必ず目視して、必要ならば「ロック良し」と、声出しして確認しましょう。
まとめ:慣れれば一瞬で片付けられる。
今回は、サックスの練習後のお手入れについて書いてみました。
意外とやることが多いですよね。
- ネック、本体、マウスピースのスワブ通し。
- タンポの水分取り。
- リードの水分取り。
やることが意外と多いですし、最初は慣れないので時間がかかると思います。
ですが、慣れれば一瞬で、5分もかからずにできるようになります。
最初はしんどいと思いますが、楽器の寿命を伸ばすため、カビが生えないように使うために、練習後のお手入れはしっかりと行ってください。
今回は以上です。
是非参考にしてみてください。