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現役サックス講師が語る「タンギングのコツ」5選。

石橋 弘旭
  • 綺麗なタンギングがしたい。
  • もっと早くタンギングをやりたい。
  • タンギングのコツってなにかある?

こちらの疑問にお答えしていきます。

 

こんにちは、サックス講師の石橋と申します。

石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
Profile
サックスを13歳から始める。 経歴:習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩(敬称略)に習う。 吹奏楽やクラシックが好き。 現在は「島村楽器」のサックス講師として、毎週約30人の生徒にサックスを教えている。

今回は、サックスのタンギングのコツについて話していきます。

 

「綺麗なタンギング」や「早いタンギング」をするときに、僕が重要視してることを紹介します。

 

是非、参考に見ていってください。

※今回の記事は、あくまでタンギングをもっと上手にしたい人向けの記事です。
「タンギングのやり方」や、初歩的なことについては触れません。

 

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現役サックス講師が語る「タンギングのコツ」5選。

僕が16年サックスを吹いてきて、タンギングで大切だなと思ったことは以下の5つです↓

  1. 息をしっかり入れる。
  2. 舌の力を抜く。
  3. 舌がマウスピースに触れる「面積」を減らす。
  4. 舌がマウスピースに触れる「位置」を変える。
  5. 発音を改善する。

この5つ。

 

それぞれ紹介していきます。

 

コツ① 息をしっかり入れる。

タンギングのコツ1つ目は、「息をしっかり入れること」です。

 

というのも、タンギングは「音が鳴る状態」で初めて成立するテクニックだからです。

石橋
石橋

タンギングは、

  1. 息を入れる
  2. 音が鳴る
  3. 舌で息の流れを区切る(タンギング)

という順番でようやく成立します。

初心者の人は、舌の動きに集中してるあまり、最初のステップである「息を入れる」がおろそかになりがちです。

 

なので、「息をしっかり入れている状態」で舌を動かすように練習しましょう。

 

コツ② 舌の力を抜く。

タンギングのコツ2つ目は、「舌の力を抜くこと」です。

 

タンギングがぎこちなかったり、自分の思ってるタイミングでタンギングができない場合は、舌に力が入りすぎている可能性があります。

 

舌に力が入っていると、動きが硬く、遅くなります。

 

舌はリラックスして、必要以上に力を入れず、いつでもどうにでも動けるような状態にしておくのがベストです。

 

コツ③ 舌がマウスピースに触れる「面積」を減らす。

タンギングのコツ3つ目は、舌がマウスピースに触れる「面積」を減らすことです。

 

タンギングが汚かったり、早いテンポでタンギングができない場合は、舌がマウスピースに触れている面積が広すぎる可能性があります。

 

舌がマウスピースに触れるときは、舌の先端が「本当に少しだけ」、ちょびっと触れるようにしましょう。

石橋
石橋

舌が触れてるか触れてないか、わからないくらい優しくするのがいいですね。

舌がマウスピースに触れる面積を少なくすることで、音が汚くならずにクリアにタンギングできるようになります。

 

コツ④ 舌がマウスピースに触れる「位置」を変える。

画像引用:大室勇一「サクソフォーンメソッド」

タンギングのコツ4つ目は、舌がマウスピースに触れている「位置」を変えることです。

 

皆さんはタンギングするとき、舌のどのあたりがマウスピースに触れていますか?

 

  • 舌の先端なのか?
  • 舌の先端よりも少し中心に寄ったところなのか?
  • 舌の奥側なのか?

いろいろなパターンがあると思いますが、、、

じつはこれ、全部「正解」です。

 

というのも、舌がマウスピースに触れる位置は、

人によってベストポジションが違うからです

石橋
石橋

そりゃそうですね。

人によって舌の長さは全然違いますから。

もしかしたら、あなたのベストポジションは、別の位置かもしれないです。

 

なので、いろいろ試しましょう!

 

普段舌の先端がマウスピースに触れてる人は、少し舌の中心が触れるように練習してみたり。

 

舌の中心がマウスピースに触れてる人は、舌の先端が触れるように練習してみたり。

 

舌がマウスピースに触れる位置を、いろいろ変えて練習してみましょう。

 

コツ⑤ 発音を改善する。

タンギング最後のコツは、「発音を改善すること」です。

 

タンギングが上手くできなかったり、早く綺麗にできない理由として、

「そもそも発音が上手くいっていないから、タンギングどころではない」という可能性があげられます。

石橋
石橋
  • 発音の時に口(アンブシュア)に力が入ってしまっていたり、
  • 息を音に変換する効率が悪かったり、
  • 自分の思ったタイミングに発音できなかったり、
  • リードが厚すぎて吹きにくかったり、

この状態だと、そもそも音が上手く鳴っていないため、タンギングも上手にできません。

 

タンギングの練習も必要ですが、少し初心に戻って、発音の練習をしましょう。

 

人によっては「発音」が改善されるだけで、一気にタンギングが綺麗に簡単にできるようになる可能性があります。

石橋
石橋

発音の練習は、メトロノームに合わせて音を出す練習をするのが良いです。

無駄な力を入れず、効率よく音を出せるように、「発音方法」や「アンブシュア」を見直してみましょう。

 

補足:筋トレ的な練習は、あまり意味ない。

最後に補足ですが、タンギングの練習をするとき「筋トレ」的な練習はあまりおすすめしません。

 

よく、

「百回、千回、一万回とたくさんタンギングをすれば、いつか綺麗に早くできるようになる」

と思ってる人がいますが、残念ながら、それでは上達できません。

 

石橋
石橋

タンギングは回数だけこなしても「タンギング筋」なんてものはないため、早くも上手くもなりません。

 

タンギングに大事なのは、脱力と形です。

 

力はあまり入れず「舌がどのようにマウスピースに触れるか?」で、タンギングの速さや美しさは変わってきます。

 

なので、タンギングの練習をするときは、ただガムシャラに回数だけこなすのではなく、自分の舌の状況をよく観察して、改善していくことが重要です。

 

まとめ

今回は、僕がサックスを16年やってきて、タンギングで重要だなと思ってるポイントを5つ紹介してみました。

改めてまとめるとこちらです↓

  1. 息をしっかり入れる。
  2. 舌の力を抜く。
  3. 舌がマウスピースに触れる「面積」を減らす。
  4. 舌がマウスピースに触れる「位置」を変える。
  5. 発音を改善する。

この5つ。

 

とくに、「舌の力を抜く」というのが、僕が教えてきた限り、できてない人が多いです。

石橋
石橋

舌の動きに集中しすぎて、舌に力が入りがち。

少し気楽に考えて、力を抜いて練習しましょう。

 

文章で伝わったか不安ですが、今回はここまでです。

 

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やってます。

 

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石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
サックスを13歳から始める。 経歴:習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩(敬称略)に習う。 吹奏楽やクラシックが好き。 現在は「島村楽器」のサックス講師として、毎週約30人の生徒にサックスを教えている。
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