【サックス】15年吹いてわかった「綺麗な音を出すための秘訣5選」
サックスを吹いてるんだけど、綺麗な音が出せない。。。
どうやったら綺麗な音が出るの?
こちらの疑問にお答えしていきます。
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は「良い音を出すための秘訣」を5つ紹介していきます。
僕も、音大時代にすごく音色で悩みました。
いろんな試行錯誤をして、自分の理想の音色にたどり着いたのは音大を卒業して2年後くらい。
悩みどころが多い問題ですが、僕が15年かけて出た「音色改善ポイント」を上げていきます。
全部が全部参考になるとは思いませんが、参考に見ていってください。
(PS:最近サックス4重奏始めました↓)
【サックス】綺麗な音を出すための秘訣。
僕が15年サックスを吹いてきて、綺麗な音を出すための秘訣は以下の5つだと感じました↓
- 吹きやすく、クセの少ないリードの選定
- 深く、自然な呼吸
- リラックスしたアンブシュア
- リラックスした喉
- 理想の音色のイメージ
この5つ。
1つずつ解説していきますね。
吹きやすく、クセの少ないリードの選定
良い音を出すためには、リードをしっかり選ぶことが重要です。
というのも、リードをきちんと選ばないと、プロでも良い音色が出せないからです。
プロや音大生は、ほぼ毎日と言ってもいいくらいリードの品定めをして、
「もっと良い音が出せるリードはないか?」
「吹きやすいリードはないか?」
と模索しています。
その点、アマチュアの人はリードに無頓着な人が多いです。
- 同じリードを何か月も使っていたり、
- リードが欠けても使い続けていたり、
- 適当なメーカー(型番)のものを吹いていたり。。
「より良い音を出したい」
「プロみたいな綺麗な音を出したい」
と思うなら、まずはリードの選定から始めなければいけません。
リードの種類もたくさんあるので、常にいろいろなものを試し、自分に合ったリードを探すのが大切だと思います。
深く、自然な呼吸
良い音を出すためには、呼吸のやり方もとても重要です。
呼吸は音を出すための根本的なエネルギーだからです。
呼吸をないがしろにしてしまうと、良い音どころか、「音を出す」という時点でつまずいてしまいます。
音が出ないと、「音色を良くする」というステップに進むのは不可能ですよね。
プロは軽々と音を鳴らし、まるで歌っているようにサックスを演奏をします。
それは単純に、プロは息をたくさん吸って、息に余裕を持って演奏しているからです。
僕自身、呼吸を深く吸うように意識してから、音色が一気に変わりました。
「息をたくさん吸ってから吹く」という初歩的な動作ですが、そこから全てが始まるので、呼吸をテキトーにしないように注意しましょう。
リラックスしたアンブシュア
良い音を出すうえで、アンブシュアも大切な要素です。
アンブシュアは、必要以上に力を入れすぎないように、リラックスした状態でマウスピースを咥えましょう。
というのも、アンブシュアに力が入っていると、さまざまな「良くないこと」が発生してしまうからです。
口を締めすぎてる人あるある。
サックスはリードが振動して音が鳴る楽器なので、
- リードを強く噛んでしまったり、
- リードに直接触れている「下唇」に力が入って硬くなっていると、
音が鳴りずらくなってしまいます。
必要以上に口を締めすぎていると、以下のような症状が起きます↓
- リードミスが起きる
- 音が上に外れる
- 高い音から低い音に行くとき、音が下がらない
- 音程が高くなる
- 下唇の裏に、歯形が付いて痛くなる
- たくさん息を入れても、大きい音が出せない
- つまった(こもった)ような音色になる
- 吹いてて顎が痛くなる
- 「ジリジリ」とした雑音が入る
このような症状がみられる人は、マウスピースを必要以上に強い力で咥えている(もしくは噛んでいる)可能性があります。
こうなってしまうと、音色どころではないです。
良い音を出すためには、まずこのような症状から抜け出さないといけません。
逆に言えば、プロはアンブシュアがリラックスしているため、1時間や2時間のコンサートでも最後まで綺麗な音色で吹き切ることができます。
なので、マウスピースを咥えるときは、必要最低限の力で咥えるように意識しましょう。
リラックスした喉
良い音を出すうえで、喉の状態も重要です。
喉はリラックスして、空気が素直に流れる状態の喉にしておきましょう。
喉がリラックスしていれば、空気が肺からスムーズに流れ、ストレスなくリードを振動させられるからです。
音が出しやすくなり、まるで声を出しているような、自然な発音に繋がります。
悪い例としては、「咳き込む直前」のような喉の状態です。
咳をするとき、人間は一回喉を締めて、空気を溜めてから一気に放出します。
このような締まった状態の喉とは、逆でなければいけません。
喉はリラックスして、空気の流れをせき止めないように注意しましょう。
理想の音色のイメージ
最後に、音色を良くするために必要なのが「理想の音色のイメージ」です。
サックスは音色の変化の幅がとても大きい楽器です。
(ジャズ、ポピュラー、クラシックなど、ジャンルで全然音色が違いますよね。)
自分で「こうゆう音を出したい!」という音色のイメージを持っておかないと、いつまでも中途半端な音になってしまいます。
どんな音色になりたいのか?
音のイメージを作るなら、プロの演奏音源を聞くのが一番です。
たくさん良い演奏を聴いて、自分が目指すべき音の方向性を、強く明確にしておきましょう。
まとめ
僕が15年サックスを吹いてきて、理想の音色にたどり着くまでに重要だと感じたポイントを、5つ紹介してみました。
改めてまとめるとこちらです↓
- 吹きやすく、クセの少ないリードの選定
- 深く、自然な呼吸
- リラックスしたアンブシュア
- リラックスした喉
- 理想の音色のイメージ
こうして上げてみると、意外と基本的なことが多いですね。
「息をたくさん吸う」とか
「アンブシュアは締めすぎない」とか、
「音色のイメージを持つ」とか、、
意外とシンプルです。
ただ、プロとアマチュアの違いは、これらの基礎の”こだわりの深さ”だと僕は感じます。
プロはもっと息をたくさん吸ってるし、
アンブシュアはリラックスしてて柔軟に動けるようにしてるし、
音色には「コレ!」という強いこだわりがあります。
実際、僕の周りの上手なプレイヤーもそんな人ばかりでした。
なので、まずは基本を1つずつ掘り下げていって、少しずつ質を上げていくことが大切です。
そうすれば、必ず音色は良くなります。
まだまだ音色については語りたいことがたくさんありますが、今回はここまでにしておきます。
音色については、また記事を書きますね。
今回はここまで。
何か1つでも参考になったら幸いです。
終わり。