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【サックス】「息が続かない」→息を長く続けるための方法を紹介。

石橋 弘旭

こんにちは。

サックス講師の石橋と申します。

石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
Profile
サックスを13歳から始める。 経歴:習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩(敬称略)に習う。 吹奏楽やクラシックが好き。 現在は「島村楽器」のサックス講師として、毎週約30人の生徒にサックスを教えている。

今回は、サックスの息を長く続ける方法についてお話していきます。

 

というのも最近、僕の生徒さんから「息」関係の質問が多く寄せられたからです。

  • 息が長く続かない。
  • すぐに息切れしてしまう。
  • どうしたら、息が長く続くようになるの?

このような質問が、本当に多いです。

 

なので、僕のこれまでの経験から、息を長く続けるための方法を、一回まとめてみます。

 

同じような悩みをお持ちの方は、ぜひ参考に見ていってください。

 

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息を長く続かせるためには。

最初に結論を言ってしまうと、

 

息を長く続けるためには、

「息を音に変換する効率」を上げることが大事です。

 

サックスに息を吹き込んだ時、

息が効率良く音に変換されれば、

少ない息でも音が長く続けらるようになります。

 

石橋
石橋

「息が苦しい」と相談される方の演奏を見てると、

”息はたくさん吹き込んでるのに、音が上手く出てない”という印象を持つことが多いです。

 

では、どうしたら息を効率良く音に変換できるのか?

その部分を話していきます。

 

息を効率良く音に変換するために必要なこと。

息を効率よく音に変換するために必要なことは、主に4つです。

  1. リードが振動しやすいアンブシュア(咥え方)にすること。
  2. 口の横から息が漏れがないようにすること。
  3. マウスピースを浅めに咥えること。
  4. リードを柔らかいものにすること。

この4つのポイントを押さえることで、多少息が長く続くと思います。

 

少し細かいですが、それぞれ紹介します。

 

①リードが振動しやすいアンブシュア(咥え方)にすること。

マウスピースを咥えるとき、リードが振動しやすい口の状態をイメージして咥えましょう。

 

サックスはリードが振動して音が鳴る楽器です。

  • リードを下唇で強くおさえたり、
  • マウスピースを強く噛んだり、
  • 下唇に力が入って硬くなっていたり、

このような状態だと、リードが上手く振動できません。

 

リードが振動しやすいように、

リードに直接触れる「下唇」は、ふわっと、優しく、柔らかい状態を保って、リードに触れることが大切です。

 

そして、必要以上にマウスピースを強く咥えすぎないように注意しましょう。

石橋
石橋

吹いてて顎が疲れたり、下唇の裏に歯形が付いて痛くなる人は、強く咥えすぎかもしれません。

 

マウスピースの咥え方は、実際にレッスンで見ないと判断できませんが、もし今まで意識したことが無い場合、ぜひ意識してみてください。

 

②口の横から息が漏れがないようにすること。

吹いてるときに、口の横(口角)から「スーッ」と息が漏れるのも注意しましょう。

 

これは単純に、息がもったいないです。

 

息が無駄になってしまっている状態なので、なるべく息漏れは少なく。 

息漏れしない程度に、口を締めるようにしましょう。

石橋
石橋

ただし、あまり強く締めすぎると、今度はリードが振動しにくくなるので、その塩梅は気をつけましょう。

 

③マウスピースを浅めに咥えること。

マウスピースを咥える深さも、実は音の効率にかかわってきます。

 

実際に試してもらうとわかりやすいですが、

 

マウスピースを”深く”咥えると、

音は出やすいけど、息の消費が多いです。

 

逆に、マウスピースを”浅く”咥えると、

音は出にくいけど、息の消費が少なくなります。

 

もしかしたら、息が続かない人は、マウスピースを深く咥えすぎているかもしれません。

(浅すぎても苦しいんだけどね)

 

一度マウスピースを浅く咥えて、練習してみましょう。

息の消費が抑えられ、今までより長く音が伸ばせる可能性があります。

石橋
石橋

僕の生徒さんで、少し浅く咥えただけで、今までの倍近く息が長く続いた方もいました。

 

④リードを柔らかいものにすること。

音を効率良く出すうえで、リードの硬さも重要です。

 

というのも、

プロでも、リードが硬すぎると、音が出にくくて、息が苦しくなるからです。

 

サックスのリードは「2」「2半」「3」と、

いろいろな硬さがありますが、その中でもさらに個体差があり、吹き心地はバラバラです。

 

音が出しやすいリードを選んで吹くようにしましょう。

 

石橋
石橋
  • リードを10枚買ったら、10枚”全部”吹く。
  • 吹き心地の良いリードで練習する。
  • 吹きにくいリードは、もったいないけど吹かない。

 

音が出しにくいリードで練習すると、息が続かないのはもちろんですが、変な癖もつきやすくなります。

 

面倒だとは思いますが、リードは必ず吹きやすいものを選んでから練習してください。

 

もちろん、肺活量も大事。

ここまで、息を音に変換する”効率”の話をしましたが、

長く息を続けるには、もちろん”肺活量”も大事です。

 

といっても、

「たくさん息を吸う」

というだけのことですが、これが意外とできてない方が多いです。

 

人間が本気で息を吸うと、体に以下のような変化が起きます↓

  • 肩が上がる。
  • 胸が前に出る。
  • 背筋が伸びる。
  • お腹が前や横に膨らむ。

このように体が変化するまで、息を吸うようにしましょう。

 

ここまで息を吸えれば、少し力を抜いただけで、大量の息を楽に吐き出すことができます。

 

大量の息を楽に出せれば、音を軽々と出すことができ、息が長く伸びたり、苦しくなくなります。

 

なので、どんな時でも息はたっぷり吸うように意識しましょう。

 

補足:腹筋は関係ない。

これは補足ですが、サックスの息を長く続けるに当たって、腹筋は関係ありません。

 

というのも、息を長く伸ばすのに腹筋は使ってないからです。

 

よく「腹筋が足りないんだ」と、息が続かないのを筋肉のせいにする話を聞きますが、全く関係ありません。

 

プロのサックス奏者を見て貰えばわかると思いますが、

お腹がぽっこり出てるプロは多いです。

 

石橋
石橋

もし腹筋が必要なら、プロはみんなお腹が凹んでないとおかしいですよね?

 

だから、プロでも腹筋は使ってないのです。

 

なので、腹筋を鍛えるのは健康目的だけにしましょう。

 

まとめ。

今回は、息を長く続けるための方法というのを、僕なりにまとめてみました。

 

改めて、今回の記事の内容をまとめるとこちらです↓

✔︎ 息を長く続けるためには、息を音に変換する”効率”が大事!

そのためには、

  1. リードが振動しやすいアンブシュア(咥え方)にすること。
  2. 口の横から息が漏れがないようにすること。
  3. マウスピースを浅めに咥えること。
  4. リードを柔らかいものにすること。

こんな感じです。 

 

音を出す効率が良くなれば、必ず今よりも長く息が伸びるようになります。

 

実際に試してみて下さい。

今回は以上になります。

 

石橋
石橋

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