【サックス】フラジオを綺麗に出すためのコツ。
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
先日、吹奏楽の定番曲「宝島」のサックスソロの、「フラジオの運指」を紹介しました↓
この記事が意外と好評で、多くの方に見られて嬉しく思ってます。
それと同時に「フラジオを綺麗に出すコツが知りたい!」というメッセージも多く頂いてました。
なので今回は、フラジオを出すコツについて、深堀りして紹介していけたらと思います。
(練習してた当時の映像↓)
フラジオを出すための原理。
フラジオを出すためには、まずその原理を知っておくと良いでしょう。
フラジオは、通常の音域を吹くときに、わざと音をハズすことで、超高音を出しています。
サックスを吹いてる人なら、「低い音を出したいのに、高い音に裏返ってしまう」という経験をしたことがあると思います。
原理はアレと一緒です。
口を強く絞ったり、息をたくさん吹き込んで、無理矢理出してるわけではないので、そこだけ注意です。
”わざと音をハズす”という感覚をつかみ、それをコントロールできるように訓練すれば、フラジオを楽に出せるようになります。
低音をハズす練習から始めよう。
フラジオ習得の第一歩としては、まず低い音をわざとハズす練習から始めるのが良いでしょう。
一般的なやり方としては、サックスの最低音の「シ♭」の音をハズす練習です。
「シ♭」をだんだん高い音にハズすと、以下の音程が鳴ります↓
参考動画↓
まずはこの訓練から始めるのが良いでしょう。
「シ♭」でできたら次は「シ」で。その次は「ド」で。
「シ♭」で音を裏返すのができたら、次は半音上げて、低い「シ」の運指で、音をハズす練習をしましょう。
「シ」でできたら、次は「ド」で。
その次は「レ」と、だんだん音を上げて練習していきましょう。
音をハズすのに慣れたら、フラジオの運指に挑戦!
音をハズす感覚をつかめたら、フラジオの運指に挑戦しましょう。
まずは、高い「ソ」を出すことを目標にすると良いでしょう。
フラジオの「ソ」の運指。
フラジオの高い「ソ」の運指はこちらです↓
左手は、人差し指で2つのボタンを。
右手は、中指で2つのボタンを押さえる運指になってます。
まずはこれで「ソ」を練習してみましょう。
フラジオの「ラ」の運指。
「ソ」が出たら、次は「ラ」に挑戦しましょう。
「ラ」は「ソ」よりも難しいです!
最初は出にくいですが、1度感覚をつかんでしまえば、それ以降は出しやすくなります。
根気強く練習しましょう。
フラジオがうまく出せないときは?
もし、「どれだけ練習してもフラジオが出せない!」
という方がいらっしゃったら、以下のポイントを意識して練習してみてください↓
- 小さい音で練習する。
- 口の中を狭くして吹く。
- 下唇を薄く巻いて吹く。
この3つです。
どれも大切ですが、個人的には、小さい音で練習するのが効果的だと思ってます。
というのも、フラジオを出そうとして、息を吹き込みすぎてしまう方が多いからです。
フラジオが出ない!くそ!
フーーーー!!(力いっぱい吹き込む)
これ、逆効果です。
フラジオを出すのに、力や息圧はそこまで必要ありません!!
音が裏返りやすい「息の入れ方」や「口の中の面積」を見つけられれば、あっけなく出てしまうものです。
なので、あまり強く吹き込みすぎず、リラックスしながら練習してみてください。
1~2日では習得できない。
最後ですが、
フラジオの習得は、1~2日では習得できないことを知っておきましょう。
フラジオは、難しいテクニックです。
習得には長い期間かかります。
僕自身も、「フラジオを出したい!」と思ってから、実際に曲で使えるクオリティにするまでには、1か月くらいかかりました。
(毎日練習してたのに1か月)
なので、1~2日で習得しようとはせず、気長に練習を続けていくのが良いです。
まとめ
今回は、フラジオを綺麗に出すためのコツについて紹介してみました。
改めて、記事の内容をまとめるとこちら↓
- フラジオが出る原理は、低い音が高い音にハズれた時と同じ。
- 口を強く絞ったり、力まかせに吹いて出るものではない。
- まずは、低い音をわざとハズす練習から始める。
- 音をハズすのに慣れてきたら、フラジオの運指に挑戦する。
- 小さい音で練習するのがコツ。
- 1〜2日で習得できるものではないから、気長に練習する。
こんな感じです。
上級者向けのテクニックなので、長期間かけて練習してみてください。
今回は以上になります。