【サックス】音大時代に悩んだ。汚かった発音が綺麗になったキッカケ。(体験談)
サックスを吹いてるんだけど、、
- 発音が汚くなってしまう。
- どうしたら綺麗に発音できるの?
- コツや練習方法はある?
こちらのお悩みを持ってる方の参考になるかも?
✔︎この記事を書く人。
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は、「発音」をテーマに記事を書いてきます。
発音は、僕がすごく悩み、苦しんだポイントです。
サックスは発音が汚いと、音色も汚くなるし、その後の演奏も上手くいかなくなります。
今は慣れたので、そこまで悩まなくはなりましたが、音大時代は、本当に毎日悩んでました。
今回は、そんな「発音」について、僕が改善できたキッカケについて書いていきます。
(宣伝:インスタ始めました↓よかったらフォローしてね!)
【サックス】発音が綺麗になったキッカケ。
では、早速本題に。
僕の発音が改善されたキッカケは、3つありました。
- 息を吹き込む前の”準備”を大切にすること。
- タンギングに頼らない発音練習をすること。
- ”ため息”も使うこと。
この3つです。
音大で毎日練習してる最中で、この3つが、僕の発音が改善された、重要なポイントでした。
それぞれお話していきます。
息を吹き込む前の”準備”を大切にすること。
発音の改善のため、最初に意識したことは、「発音の直前の状態」の改善でした。
サックスの音を鳴らすためには、いろいろと準備が必要です。
- 質の良いリードを選ぶ。
- 息をたっぷり吸う。
- 良い姿勢をとる。
- 音が出る”アンブシュア”を作る。
などなど。
これらの準備を怠ると、綺麗に発音できません。
そして、これらの質を上げたことが、以前よりも美しい発音へとつながりました。
具体的に言うと、
- リードは1箱買って、全部吹いて吹きやすいものを選定して、
- 息は、胸や肩が上がるくらい、たっぷり息を吸って、
- 姿勢は、猫背にならないように、背筋をしっかり伸ばして、
- アンブシュアは、締めすぎず、ゆるすぎず、リードの振動を殺さないように咥えて、
みたいな、1つ1つの”準備の質”を、それぞれほんの少しだけ上げました。
そしたら、案の定、発音も綺麗になりました。
すごくシンプルなことですが、「発音の前の状態」を良くすると、誰でも必ず、発音が改善されると思います。
真似しやすいポイントでもあるので、是非試してみてください。
タンギングに頼らない発音練習をすること。
これは、僕の師匠の演奏を見てて気がついたことですが、
「プロは必ずしも、発音の瞬間にタンギングしてるわけではい。」
ということに気がつきました。
タンギングして発音するときもあれば、
タンギングしないで発音してるときもあるのです。
これは、実際に後々師匠に確認をとったら「そんなの当たり前だよ」と返されました。
タンギングしてもしなくても、
どちらでも発音できなければならない!
僕はそれまで、発音の瞬間は必ずタンギングするものだと思ってたので、びっくりしました。
とまぁ。昔話は置いておいて。。、
それから、タンギングをしないで、息の圧力だけで音を出す練習をしたら、発音が綺麗になりました。
最初はなかなか息だけで音を出すのが難しくて、
- 音がハズレて、高い音に裏返ってしまったり、
- 「シュー」という息の音が鳴ってから発音されたり、
- 自分が音を出したいタイミングよりも、遅く音が鳴ったり、
いろいろと苦労はしましたが、練習してたら、だんだん息の圧力だけで音が出せるように、慣れてきました。
タンギングに頼らないで発音できるようになると、音が綺麗になるのはもちろん。
スタッカートや、素早いタンギングも、以前よりも格段に上手くできるようになりました。
習得までに少し時間はかかりますが、「タンギングに頼らない発音」は、練習する価値があります。
”ため息”も使うこと。
これは「空気の出し方」の話になりますが、”ため息”を活用するようになってから、音がさらに、楽に綺麗に出せるようになりました。
人間には、「空気の出し方」が2種類あると、僕は思ってます。
- 力を込めて、息を出す方法。
- 力を抜いて、息を出す方法。
この2種類。
ため息は、後者の「力を抜いて、息を出す方法」です。
これも昔、練習してて悩んでたことですが、僕はすごく息が持たないし、吹いててすごく疲れることがありました。
「なんでこんなに疲れるんだ?」
「なんで師匠は、息が長く持つんだ?」
とても悩みました。
いろいろ、師匠の演奏を観察したり、自分の演奏を動画で撮ってチェックしてたら、どうやら僕は、息を頑張って吹き込んでると知ることができました。
師匠や、他のプロは、自然に呼吸してて、まるで声を出すみたいに、リラックして音を出してました。
対して僕は、身体中に力が入っているように見えて、
ゴム風船を思いっきり膨らませるときのような、力まかせな呼吸になってることに気がつきました。
そこから、呼吸の改善を試みて、リラックスするように。
「自然に呼吸をするように」と意識して気がついたのが「力を抜いたときに出る息」の存在でした。
そして「ため息」が、まさに「力を抜いたときに出る息」そのものでした。
「ため息」も使って音を出す!
と意識し、たっぷり息を吸って、ため息をしながら息を吐くようなイメージで音を鳴らすように練習しました。
そしたら案の定、今までよりも簡単に、綺麗に音が鳴るようになりました。
もちろん、以前よりも疲れにくく、音も長く伸ばせるようになりました。
文章で伝えるのは難しいですが、この「ため息」を使った呼吸は、僕の中で、かなり大きく発音が変わった瞬間でした
もし、吹いてて疲れたり、息が長く持たない場合は、「ため息」も使うようなイメージで、息を吹き込んでみてください。
1〜2日で効果は出ないけど、続けると必ず良くなる。
ここまで書いてて思ったことですが、「発音」は、1日や2日で改善されるものではありません。
僕がこれまでに「発音が良くなった」と感じるまでには、どれも時間がかかってました。
ただ、今回書いたことの中には、きっと誰かのヒントになることもあるのではないかな?とも思います↓
- 息を吹き込む前の”準備”を大切にすること。
- タンギングに頼らない発音練習をすること。
- ”ため息”も使うこと。
この3つが僕の発音を変えたキッカケ!
文章で伝わりにくいポイントは多々あると思いますが、何か1つでもヒントになれば幸いです。
終わり!