練習方法

【サックス】タンギングを綺麗に早くするためのコツ。

石橋 弘旭

サックスを練習してるんだけど、タンギングが上手くできない。

  • どうしたら、タンギングを綺麗に早くできるようになるの?
  • コツとかあるの?
  • タンギングにはどんな練習が効果的なの?

こちらの疑問にお答えしていきます。

 

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石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
Profile
サックス歴18年目。現役のサックス講師。習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩(敬称略)に習う。 吹奏楽やクラシック、アンサンブルが好き。「名無しのサクソフォンカルテット」のソプラノを担当。

 

こんにちは。

サックス講師の石橋と申します。

 

今回は、タンギングを綺麗に早くするためのコツについて書いてきます。

 

タンギングについて悩んでる方は多いと思います。

僕の生徒さんからも相談されるし、僕も昔、泣くほど悩んだ経験があります。

 

今回は、そんなタンギングについて、僕のこれまでの経験から、コツを書いていきます。

 

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【サックス】タンギングを綺麗に早くするためのコツ。

タンギングを綺麗に早くするためは、僕の中では4つ重要なポイントがあります。

  • 息をしっかり入れること。
  • 音がすぐに出るアンブシュアにすること。
  • 舌はできるだけ少ない面積でリードに触れること。
  • タンギングしやすい「シラブル」を研究すること。

この4つです。

 

それぞれ紹介していきます。

 

コツ① 息をしっかり入れること。

最初に重要だと思ってることが、息をしっかり入れることです。

 

というのも、タンギングはあくまで、音がしっかり出てる状態で成立するテクニックだからです。

 

息の入れ方がテキトーで、音がしっかり鳴ってなかったり、音の質が悪かったりすると、いくら舌を上手く動かしても、綺麗なタンギングができません。

 

舌の動きに集中しすぎて、根本的な音の出し方の質が下がってしまうと、本末転倒になってしまうのです。

 

なので、息をしっかり入れるのをお忘れなく。

基本的な音の出し方をしたうえで、タンギングの練習をしましょう。

 

コツ② 音がすぐに出るアンブシュアにすること。

2つめに大事だと思ってるのが、音がすぐに出るアンブシュアにすることです。

 

というのも、音が出にくいアンブシュアだと、舌をリードから離した時に、すぐに音が発音されなくて、発音が遅れてしまうからです。

 

僕がレッスンをしててよく見がちなのが、マウスピースを噛み過ぎてしまってる例です。

 

石橋
石橋

タンギングの練習に集中しすぎて、マウスピースを強く噛んでしまうのです。

そうなると、リードが振動しにくくなり、タンギングしても音が上手く区切れず、空気混じりの音色になったり、タンギングが遅くなったり、下唇も痛くなってしまいます。

(悪いことだらけ)

 

音が出しやすい状態のアンブシュアなら、舌をリードから離した瞬間に音が鳴るため、発音もクリアで、素早く、口にも負担の少ないタンギングをすることができます。

 

なので、タンギングによってアンブシュアが崩れないように注意しましょう。 

 

コツ③ 舌はできるだけ少ない面積でリードに触れること。

3つ目に大事だと思ってるのが、舌がリードに触れる面積を少なくすることです。

 

というのも、舌がリードに大きく広く触れてしまうと、発音が汚くなり、素早くタンギングするのも困難になるからです。

 

舌が広くリードに触れると、発音が汚くなる?

舌が広くリードに触れた状態だと、次に舌を離して息が流れ込んだ瞬間、破裂音のような「パッ」という雑音が入ります。

 

その原理は僕は詳しくわかりませんが、特殊奏法の「スラップタンギング」の奏法と似てるものがあり、そのような破裂音は、通常時の演奏では好ましくありません。

 

逆に言うと、少ない面積でタンギングをすることができれば、そのような雑音が入ることなく、美しく綺麗に音を区切ることが可能です。 

 

なので、リードに触れる舌の面積は、できるだけ少ない方がいいです。

 

舌が広くリードに触れると、タンギングが遅くなる。

舌を広い面積でリードにつけると、舌を動かすストロークが大きくなり、次のタンギングの遅れにもつながります。

 

リードは、先端さえ舌で触れてれば、簡単に振動が止まるものです。

 

わざわざ大きく舌を動かして、振動を止める必要はありません。

 

なので、できるだけ最小限で素早く舌を動かすために、舌はリードに少ない面積で触れた方がいいです。

 

コツ④ タンギングしやすい「シラブル」を研究すること。

最後に大事だと思ってるのが、タンギングしやすい「シラブル」を研究することです。

 

「シラブル」とは、タンギングするときの発音のイメージのことです。

 

たとえば、

 
 

タンギングは「トゥ」や「ト」のイメージでやりましょう!

と教わったことはありませんか?

 

この「トゥ」や「ト」のことを「シラブル」と言います。

 

ただ実際、タンギングの時のシラブルは、人によって最適なものが変わります。

 

人によっては「トゥ」のイメージで舌を動かした方がやりやすい人もいますし、

「ト」の方がやりやすい人もいます。

 

そして、シラブルは他にもいろいろあって。

  • ドゥ

など、その数はたくさんあります。

 

なので、自分でいろいろ試さないといけません!

 

舌の長さや骨格、筋肉のつき方などは人によって全然違います。

『自分がどうゆうイメージで舌を動かすのが一番良いのか?』

いろいろ試して、自分の最適なシラブルを見つけましょう。

 

石橋
石橋

ちなみに僕のシラブルは、「る」と「ト」の間くらいの発音が、一番早く綺麗にタンギングできました。

 

タンギングの練習方法

タンギングの練習方法としては、以下の3つの練習がおすすめです↓

  • ネックとマウスピースだけでタンギング練習。
  • スケールをタンギングして吹く。
  • タンギングに頼らない発音を練習する。

この3つ。

 

それぞれ解説していきます。

 

ネックとマウスピースだけでタンギング練習。

サックスを始めたばかりの方や、まだタンギングに慣れてない方は、ネックとマウスピースだけでタンギング練習するのがおすすめです。

 

この状態だと、比較的簡単に音が出しやすいので、舌の動きに集中しやすく、タンギング練習の導入には良いと思います。

 

スケールをタンギングして吹く。

スケールの練習に取り組んでる方や、ある程度タンギングに慣れてる人は、スケールをタンギングして吹く練習がおすすめです。

 

普段練習してるスケールを使い、音が変わるのと同時にタンギングをします。

 

指を動かすのと、タンギングを同時にすることで、タンギングのタイミングをコントロールする練習になります。

 

タンギングに頼らない発音を練習する。

最後に、効果的だと思ってる練習が、あえてタンギングに頼らないで発音する練習です。

 

つまり、「アンブシュア」と「息の圧力」だけで音を出す練習です。

これを練習することで、タンギング後の音の立ち上がりが、クリアでスムーズになります。

 

タンギングは、リードから舌が離れたときに音が鳴らないと、タンギングが成立しません。

 

ただ、そのためには、アンブシュアや息の圧力が「音が鳴らせる」に値するものになってないといけないのです。

 

もし、アンブシュアが崩れてて、息の圧力も落ちてたら、いくら舌を上手く動かせても、タンギング後の発音が上手くいきません。

 

なので、根本的な「音の出し方」の話になってしまいますが、

あえてタンギングに頼らないで、「アンブシュア」と「息の圧力」だけで音を出す訓練もした方が良いです。

 

まとめ

今回は、

サックスを練習してるんだけど、タンギングが上手くできない。

  • どうしたら、タンギングを綺麗に早くできるようになるの?
  • コツとかあるの?
  • タンギングにはどんな練習が効果的なの?

こちらの疑問をテーマに、記事を書いてみました。

 

改めて、今回の記事の内容をまとめるとこちらです↓

タンギングを綺麗に素早くするためのポイント
  • 息をしっかり入れること。
  • 音がすぐに出るアンブシュアにすること。
  • 舌はできるだけ少ない面積でリードに触れること。
  • タンギングしやすい「シラブル」を研究すること。
タンギングの練習方法
  • ネックとマウスピースだけでタンギング練習。
  • スケールをタンギングして吹く。
  • タンギングに頼らない発音を練習する。

こんな感じです。

 

人によってレベルや状況が違うので、的確なアドバイスができないのが残念ですが、何か1つでも、みなさんの練習のヒントになれば幸いです。

 

他にもタンギングについては語りたいことがあるのですが、今回はここまでにします。

何かあれば、ぜひコメント欄に記入してください。

 

終わり!

 

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石橋
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(まだ文章も下手だし、記事も全然少ないけど。)

 

なので、相談や質問がある方は、気楽にご連絡下さい。

 

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やってます。

 

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