【サックス】「吹いてて苦しい」→解決策を紹介!
- サックスを吹いてると苦しい。。
- 音がスッと出ない。
- 息がすぐに切れるし、音色も苦しそうな音になる。
- どうしたらもっと楽に音が出せるようになるの?
こちらのお悩みに答えていきます。
こんにちは。
サックス講師をしている石橋と申します。
今回は、サックスを楽に吹く方法を紹介していきます。
最近、僕の生徒さんから「サックスを吹いてるとすぐに苦しくなる」というお悩みを相談されました。
僕も昔、同じようにサックスを吹いてると苦しかったし、他の生徒さんからも、よく相談されます。
なので、今回は記事にしちゃいます。
「どうしたらサックスを楽に吹けるのか?」
これをテーマに、今までのサックス経験をもとに書いていきます。
サックスをもっと楽に自由に吹きたい方、是非参考に見ていって下さい。
サックスを楽に自由に吹く方法。
僕がこれまでサックスを吹いてきて、楽にサックスを吹くために重要だと感じたポイントは4つあります。
それがこちら↓
- 息の吸い方を大きくすること。
- 喉をリラックスさせること。
- マウスピースを優しく咥えること。
- リードは柔らかいものを使うこと。
この4つが、楽にサックスを奏でる上で必要不可欠だと、僕は感じてます。
それぞれ詳しく書きます。
①息の吸い方を大きくすること。
最初に言ってしまうと、個人的には「息の吸い方」が今回紹介する中でも最も重要だと感じています。
みなさんは、どれくらい息を吸ってから楽器に吹き込んでますか?
結論を言ってしまうと、息は毎回、自分の限界近くまで吸った方が良いです。
というのも、息をたくさん吸うだけで、さまざまな”良い効果”が生まれるからです。
息をたくさん吸うと起きること。
息をたくさん吸うだけで、以下のようなことが起きます↓
- 音が長く吹ける。
- 息を吐き出すのが楽になる。
- 音が綺麗に出る。
- タンギングやビブラートが上手くなる。
とくに、「息を吐き出すのが楽になる」というのがすごく重要です。
息を吐き出すのが楽になることで、
音も楽に出せるようになるし、
音が楽に出せれば、タンギングやビブラートなどのテクニックも、余裕を持ってできるようになります。
息は吸えば吸うほど、楽に吐ける。
ちょっと体の話になりますが、
人間の体は、息を吸えば吸うほど、
「吐く力」が溜まっていく構造をしています。
どうゆうことか?
これは、実際に試してもらった方が良いかもしれませんね。
試しにみなさん、
今、実際に、自分の限界まで息を吸ってみて下さい。
「もうこれ以上吸えない!」
というくらい、たっぷりです。
スーーーーー!(吸)
、、、、。
、、、、、。
息を吸えましたか?
本当に、限界までですよ?
吸えましたね??
そしたら、力を抜いて息を吐き出して下さい。
ハァーーーー(吐)
そして、気がつきましたか?
少し力を抜いただけで、大量の息が口から溢れ出てきたことに。
力は入れてないのに、
力を抜いただけで、
簡単に、大量の息が出たのです。
実は、楽に音を出すためには、このように、
”力を抜いて”息を出すことがとても重要です。
この「力を抜いた時に出る息」を活用するだけで、楽に息が大量に流れ、
「力を抜いてるのに、音が出る」という状態になるのです。
この感覚が掴めると、サックスを吹くのがとても楽になります。
「吹いてると苦しい」
と相談される生徒さんの様子を見てると、
わざわざお腹に力を込めて、「フッ」と力まかせに息を吹き出してる人が多いです。
実は、空気を出すのに力はそんなに入りません。
息をたくさん吸えば、勝手に自然に、口から息が出るのです。
なので最初のステップとしては、「息を大量に吸う」ということを重点的にすると、サックスが楽に吹ける道が見えてきます。
息はどのくらい吸えば良いのか。
息を吸う量の基準としては、以下のような体の変化が起きるくらい吸った方が良いです。
- お腹が膨らむくらい。
- 肩が上がってしまうくらい。
- 胸が前に突き出てしまうくらい。
- 思わず背筋が伸びてしまうくらい。
このような体の変化が起きるくらい息が吸えると、楽に大量に息が出せるようになります。
是非参考にしてみて下さい。
②喉をリラックスさせること。
楽に音を出す上で、喉のリラックスも大切です。
というのも、
喉に力が入っていて、喉が閉まってるような状態だと、
どれだけ呼吸法が良くても、空気の流れが悪くなってしまうからです!
「喉に力が入っている」とは?
「喉に力が入っている」の悪い例としては、
「咳き込む直前」のようなイメージです。
これも、実際に「咳払い」をしてもらうとわかりやすいと思います。
コホンッ(咳)
人間は咳払いをする時、
一回喉を閉めて、空気を溜めます。
そして、閉めた喉を解放することで、一気に空気が流れて、「咳払い」になるのです。
コホンッ!!!!
つまり、
喉は簡単に空気の流れを止めてしまえるのです。
なので、喉はリラックスして、
空気がスムーズに流れるような喉をイメージしましょう。
注意:喉をわざと大きく開くのはダメ。
喉のことで、もう一つ注意だけ。
「喉を閉めない!」
と意識しすぎて、わざと喉を大きく開けるのも禁物です。
というのも、喉を開く行為は、それはそれで別の筋肉を使ってしまい、演奏中の「疲れ」に繋がってしまうからです。
「あくび」をするときみたいな、大きな喉の開きは禁物。
あくまで、普段の生活くらいの、
疲れない、ナチュラルな喉の開き具合が大切です。
わざと喉を開きすぎないように、注意して下さい。
③マウスピースを優しく咥えること。
楽に音を出すためには、マウスピースを優しく咥えることも大切です。
というのも、マウスピースを強く咥えてしまうと、サックスの音の源である、リードが振動しづらくなってしまうからです。
サックスはリードが振動して音が鳴る楽器です。
なので、リードはいつでも振動できるように、必要最低限の力で、下唇を触れなくてはいけません。
マウスピースを強く咥えてしまうと、、。
マウスピースを強咥えてしまうと、
このような、さまざまな悪い症状が出てしまいます。
とくに、「痛み」を感じる系は注意です!
「顎関節症」という顎の病気にも繋がりかねない。
なので、以上のような症状を感じる人はとくに注意して、優しくマウスピースを咥えるように努めましょう!
”ストロー”を咥えるくらい優しく。
マウスピースを咥える強さのイメージとしては、
ストローを咥えるときの力具合が、僕は近いかなと思います。
ストローって、そんなに強く咥えないですよね?
強く咥えてしまうと、飲み物が飲めないですし、唇も疲れます。
- ふわっと、
- 息が口の横から漏れない、
- ストローをつぶさない、
- 必要最低限の力で、
そんなイメージで、マウスピースを咥えてみて下さい。
④リードは柔らかいものを使うこと。
楽に音を出すために必要なこと。
最後は、リードの柔らかさです。
リードは、簡単に音が出せる、柔らかいものを選ぶのが良いです。
というのも、吹きごこちの重い(硬い)リードだと、
どれだけ「呼吸」や「アンブシュア」が良くても、苦しくなってしまうからです。
「4」とか「4半」のリードは、プロでも無理。
悪い例としては、
「4」や「4半」のリードをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
それくらい分厚いリードだと、プロでも演奏は苦しくなります。
息は力を込めてたくさん入れないといけないし、
アンブシュアもかなり絞らないと、音が出せないです。
演奏にかかる負担が大きいので、分厚いリードはプロも選びません。
なので、プロでも厚くて「3半」までに止めてる人が多いです。
(初心者は2半とか3がおすすめ)
2半でも良い音が出る。
よく、「薄いリードは音色が汚いから使いたくない」と言う声も聞きます。
吹奏楽やクラシックでは、できるだけ音色が丸くて柔らかく、他の楽器と溶けこむような音色が求められますからね。
実際、薄いリードはすぐに「バリバリ」「ジリジリ」とした雑音が入りやすいのは事実です。
ただし、それらの雑音は、ここまで紹介した「呼吸」や、「マウスピースの咥え方(アンブシュア)」を改善することで、対処できます。
実際、僕の師匠である雲井雅人先生は、ヴァンドレンの「トラディショナル(青箱)」の2半で、とても柔らかい音でレッスンしてくれたことがあったし、
クラシックサックスの巨匠であるダニエル・デファイエ氏は、生徒がデファイエの楽器を吹いた時、「玉ねぎの皮のように薄いリードだった」と感じたエピソードもあります。
(実際のデファイエの演奏↓)
薄いリードでも良い音は鳴るのです!
なので、自分が一番吹きやすく、コントロールしやすいリードを選んで使うようにしましょう。
楽にサックスを吹くコツ:まとめ
今回は、「サックスを吹いてると苦しい!」というお悩みをテーマに、記事を書いてみました。
改めて本記事の内容をまとめるとこちら↓
- 息の吸い方を大きくすること。
- 喉をリラックスさせること。
- マウスピースを優しく咥えること。
- リードは柔らかいものを使うこと。
この4つのポイントを意識できると、サックスはもっと楽に吹けると思います。
その中でも、個人的に一番大切だと思うのは「息の吸い方」です。
「息を吸う」って、音を出す以前の話ですけど。。
しかし!
音を出す以前の質を上げることで、必然的に、音を出した後のクオリティも上がります!
長くなりましたが、是非参考にしてみて下さい。
終わり!
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X(旧Twitter)も始めたので、是非見にきて下さい。