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【サックス講師が書く】レジェールリードの良いところ&悪いところレビュー。

石橋 弘旭

レジェールリードが気になってるんだけど、

  • 実際どうなの?
  • 葦とどう違うの?
  • おすすめなの?

こちらの疑問にお答えします。

 

✔︎この記事を書く人

石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
Profile
サックス歴18年目。現役のサックス講師。習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩の各師に習う。 吹奏楽やクラシック、アンサンブルが好き。「サクソフォレーション」のソプラノを担当。

 

こんにちは。

サックス講師の石橋と申します。

 

今回は、レジェールリードの良いところと悪いところについて紹介しようと思います。

 

僕自身、レジェールリードのヘビーユーザーで、ここ8年くらい、本番は全てレジェールで吹いてます。

 

一応、葦のリードも感覚が鈍らないよう使ってますが、リードケースの中身は半分以上レジェールです。

 

SNSに投稿してる動画も、ほぼレジェールで吹いてます↓

 

そんな僕が、レジェールの良いところと悪いところを、惜しみなく書いていきたいと思います。

 

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レジェールリードの良いところ。

まずは、良いところから。

 

僕が使った感じ、以下のような点が気に入ってるポイントです↓

  • 音が綺麗で、雑音が入りにくい。
  • 音が出しやすい。
  • 寿命が長い。
  • コンディションが変わらない。

この4つ。

 

それぞれ軽くだけ紹介します。

 

音が綺麗で、雑音が入りにくい。

レジェールリードは雑音が入りにくくて、音がとても綺麗です。

 

まろやかでダークな印象の音色が出ます。

 

葦のリードだと、どうしても「ジリジリ」「バリバリ」と言った雑音が入りやすくて、吹奏楽やアンサンブルで吹くと、他の楽器と音色が混ざらなかったりしたんですよね。

(自分の力量のせいもあると思うが)

 

レジェールにしてからは、音色が柔らかくなって、他の楽器と溶けまくりです。

 

綺麗に他の楽器の音色と溶け込んで、自分で吹いてて気持ちよくなります。

 

音が出しやすい。

レジェールは、単純に音が出しやすいです。

 

少ない息でも、バッチリ反応してくれて、よく鳴ってくれます。

 

個人的にその恩恵を感じたのは、低音で小さく音を伸ばす時。

 

マルタンの「バラード」という曲を以前やったのですが(こんな曲↓)、

この曲の最初は、低い「レ」小さく長く吹かないといけないんですよね。

 

以前、葦のリードでチャレンジしたときは、本当に苦しくて大変な思いをしながら吹いてました。

 

しかし、レジェールリードに変えてからは、これがすごく楽になったんです。

 

小さく発音しやすいし、長く音を伸ばせる。

 

それでいて音はクリアで綺麗。

 

そんな快適性からも、レジェールはめちゃめちゃ良いです。

 

寿命が長い。

レジェールは寿命がすごく長いのも良いです。

 

葦のリードだと、毎日使ったら2週間くらいが限界ですけど、レジェールは1か月や2か月くらい持ちます。

 

割れなければ、本当に寿命が長いです。

 

レジェールは1枚4000円くらいしますが、長期間で見るとめちゃめちゃコスパが良いです。

 

寿命の長さは、お財布に助かってます。

 

コンディションが変わらない。

最後に気に入ってるポイントが、コンディションです。

 

演奏の最初から最後まで、同じ吹き心地で吹けます。

 

葦のリードを使うとわかると思うんですけど、葦のリードって、水分を含む量で、かなり吹き心地が変わりますよね。

 

たくさん舐めると柔らかくなるし、舐めないと硬いまま。

 

演奏会の最初の曲と最後の曲では、吹き心地がかなり変わります。

 

レジェールは、そのばらつきがないです。

プラスチックなので、水分を吸わないんですよね。

 

なので、最初から最後まで、ずっと同じコンディション。  

ずっと変わらない吹き心地で演奏できます。

 

ちょっと細かいポイントですが、長く演奏するうえで、かなり助かってます。

 

レジェールリードの悪いところ。

次に、僕が思うレジェールの悪いところを書いていきます。

 

  • 価格が高い。
  • 少し音色が溶けこみすぎる。
  • 個体差があって、選定が必要。
  • 葦のリードが吹けなくなる。

この4点。

 

それぞれ書いていきます。

 

価格が高い。

「超寿命でコスパが良い!」とは言ったものの、やはり値段は高いです。

 

1枚約4000円。

 

それゆえに、気楽に買えるものではありません。

 

誤って割ってしまった時は本当に最悪。

「4000円が!」ってなります。

 

細心の注意をはらいながら、丁寧に使わないといけないのが怖いところですね。

 

少し音色が溶けこみすぎる。

音色が綺麗で柔らかいですが、他の楽器と溶け込みすぎるときがあります。

 

簡単に言うと、「聞こえない」と言うこと。

 

とくに、葦のサックスプレイヤーと一緒に吹くと、音色がこもって聞こえがち。

 

なので、ソロとか目立つべきフレーズを吹くときは、普段よりもかなりハイパワーで吹き込まないといけません。

 

柔らかすぎる音色ゆえに、息圧の変化を奏者側がかなりコントロールする必要があります。

 

個体差があって、選定が必要。

レジェールリードも、葦のリードと同様で、当たりorハズレがあります。

 

なので、買うときは試奏して買わないといけません。

 

いちいち選定しに、お店で試奏しないといけないのが、少し手間ですね。

 

葦のリードだと、どこの楽器屋でも簡単に手に入ったし、選定も空いた時間でできたので気楽でした。

 

レジェールは、いちいち店員に話しかけて、試奏室の予約をして買う必要があるので、少し手間です。

 

葦のリードが吹けなくなる。

最後の悪いところが、葦のリードが吹けなくなる点です。 

 

レジェールリードは音が綺麗で、コンディションも変わらないので、安定感があります。

 

たいして葦のリードは、「ジリジリ」「バリバリ」といった雑音が入りやすく、舐める量で吹き心地も大きく変わるので、不安定です。

 

それゆえに、一度レジェールに慣れてしまうと、葦のリードの不安定さに不満を感じやすくなり、葦のリードに戻れなくなります。

 

僕はもう葦のリードに戻れません。

(まぁ、戻らなくて良いと思ってるけど)

 

吹奏楽やクラシックを吹く人にはおすすめ。

個人的にですが、レジェールは吹奏楽やクラシックを吹く人にはとてもおすすめです。

 

雑味の少ない音で綺麗だし、小さな音が出しやすい。

周りの楽器にも溶け込みやすく、葦のリードよりも、吹奏楽やクラシックに適してると思います。

 

逆に、ジャズやポップスを吹く人にはあまりおすすめできません。

音がクリアすぎるので。。

 

ジャスやポップスだと、葦のリードの「ジリジリ」や「バリバリ」とした雑味が、良い音色のスパイスになってきます。

 

それがレジェールだと、その雑味が損なわれてしまうので、あまり適さないなと僕は感じました。

 

なので、吹奏楽やクラシックを中心に吹く人にしか、レジェールはおすすめはできないです。

 

型番は、「シグネチャー」が良い。

もしレジェールを買うなら、型番は「シグネチャー」がおすすめです。

 

レジェールには、何種類か種類があります。

  • スタンダート
  • スタジオカット
  • フレンチカット
  • アメリカンカット
  • シグネチャー

この5種類かな?

 

この中でも、「シグネチャー」がすごく良いです。

 

普通の葦のリードに近い吹き心地で、コントロールしやすいです。

とくに、バンドレンの青箱に近いと思います。

 

厚さ(硬さ)に関しては、自分が普段使ってる番号と同じか、1段厚いものを選ぶのが良いと思います。

石橋
石橋

試奏して決めてください!

 

とりあえず、もし買うなら「シグネチャー」がおすすめです。

 

まとめ

レジェールの良いところと悪いところを書きましたが、大前提で、僕はめちゃめちゃ気に入ってます。

 

凄い革命的なリードだなと。

 

だから、皆さんにもぜひ使ってほしい。

おすすめです。

 

ですが!

もし買うなら、ちゃんとお店で試奏して買ってください。

 

ネット通販とか、試奏しないで買うのはNG。

 

当たりorハズレのばらつきがすごいですからね。

 

せっかくお金を出すなら、良いリードを買ってください!

 

以上!終わり!

 

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