【サックス講師が書く】レジェールリードの良いところ&悪いところレビュー。


レジェールリードが気になってるんだけど、
- 実際どうなの?
- 葦とどう違うの?
- おすすめなの?
こちらの疑問にお答えします。
✔︎この記事を書く人

こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は、レジェールリードの良いところと悪いところについて紹介しようと思います。
僕自身、レジェールリードのヘビーユーザーで、ここ8年くらい、本番は全てレジェールで吹いてます。
一応、葦のリードも感覚が鈍らないよう使ってますが、リードケースの中身は半分以上レジェールです。

SNSに投稿してる動画も、ほぼレジェールで吹いてます↓
そんな僕が、レジェールの良いところと悪いところを、惜しみなく書いていきたいと思います。
レジェールリードの良いところ。
まずは、良いところから。
僕が使った感じ、以下のような点が気に入ってるポイントです↓
- 音が綺麗で、雑音が入りにくい。
- 音が出しやすい。
- 寿命が長い。
- コンディションが変わらない。
この4つ。
それぞれ軽くだけ紹介します。
音が綺麗で、雑音が入りにくい。
レジェールリードは雑音が入りにくくて、音がとても綺麗です。
まろやかでダークな印象の音色が出ます。
葦のリードだと、どうしても「ジリジリ」「バリバリ」と言った雑音が入りやすくて、吹奏楽やアンサンブルで吹くと、他の楽器と音色が混ざらなかったりしたんですよね。
(自分の力量のせいもあると思うが)
レジェールにしてからは、音色が柔らかくなって、他の楽器と溶けまくりです。
綺麗に他の楽器の音色と溶け込んで、自分で吹いてて気持ちよくなります。
音が出しやすい。
レジェールは、単純に音が出しやすいです。
少ない息でも、バッチリ反応してくれて、よく鳴ってくれます。
個人的にその恩恵を感じたのは、低音で小さく音を伸ばす時。
マルタンの「バラード」という曲を以前やったのですが(こんな曲↓)、
この曲の最初は、低い「レ」を小さく長く吹かないといけないんですよね。
以前、葦のリードでチャレンジしたときは、本当に苦しくて大変な思いをしながら吹いてました。
しかし、レジェールリードに変えてからは、これがすごく楽になったんです。
小さく発音しやすいし、長く音を伸ばせる。
それでいて音はクリアで綺麗。
そんな快適性からも、レジェールはめちゃめちゃ良いです。
寿命が長い。
レジェールは寿命がすごく長いのも良いです。
葦のリードだと、毎日使ったら2週間くらいが限界ですけど、レジェールは1か月や2か月くらい持ちます。
割れなければ、本当に寿命が長いです。
レジェールは1枚4000円くらいしますが、長期間で見るとめちゃめちゃコスパが良いです。
寿命の長さは、お財布に助かってます。
コンディションが変わらない。
最後に気に入ってるポイントが、コンディションです。
演奏の最初から最後まで、同じ吹き心地で吹けます。
葦のリードを使うとわかると思うんですけど、葦のリードって、水分を含む量で、かなり吹き心地が変わりますよね。
たくさん舐めると柔らかくなるし、舐めないと硬いまま。
演奏会の最初の曲と最後の曲では、吹き心地がかなり変わります。
レジェールは、そのばらつきがないです。
プラスチックなので、水分を吸わないんですよね。
なので、最初から最後まで、ずっと同じコンディション。
ずっと変わらない吹き心地で演奏できます。
ちょっと細かいポイントですが、長く演奏するうえで、かなり助かってます。
レジェールリードの悪いところ。
次に、僕が思うレジェールの悪いところを書いていきます。
- 価格が高い。
- 少し音色が溶けこみすぎる。
- 個体差があって、選定が必要。
- 葦のリードが吹けなくなる。
この4点。
それぞれ書いていきます。
価格が高い。
「超寿命でコスパが良い!」とは言ったものの、やはり値段は高いです。
1枚約4000円。
それゆえに、気楽に買えるものではありません。
誤って割ってしまった時は本当に最悪。
「4000円が!」ってなります。
細心の注意をはらいながら、丁寧に使わないといけないのが怖いところですね。
少し音色が溶けこみすぎる。
音色が綺麗で柔らかいですが、他の楽器と溶け込みすぎるときがあります。
簡単に言うと、「聞こえない」と言うこと。
とくに、葦のサックスプレイヤーと一緒に吹くと、音色がこもって聞こえがち。
なので、ソロとか目立つべきフレーズを吹くときは、普段よりもかなりハイパワーで吹き込まないといけません。
柔らかすぎる音色ゆえに、息圧の変化を奏者側がかなりコントロールする必要があります。
個体差があって、選定が必要。
レジェールリードも、葦のリードと同様で、当たりorハズレがあります。
なので、買うときは試奏して買わないといけません。
いちいち選定しに、お店で試奏しないといけないのが、少し手間ですね。
葦のリードだと、どこの楽器屋でも簡単に手に入ったし、選定も空いた時間でできたので気楽でした。
レジェールは、いちいち店員に話しかけて、試奏室の予約をして買う必要があるので、少し手間です。
葦のリードが吹けなくなる。
最後の悪いところが、葦のリードが吹けなくなる点です。
レジェールリードは音が綺麗で、コンディションも変わらないので、安定感があります。
たいして葦のリードは、「ジリジリ」「バリバリ」といった雑音が入りやすく、舐める量で吹き心地も大きく変わるので、不安定です。
それゆえに、一度レジェールに慣れてしまうと、葦のリードの不安定さに不満を感じやすくなり、葦のリードに戻れなくなります。
僕はもう葦のリードに戻れません。
(まぁ、戻らなくて良いと思ってるけど)
吹奏楽やクラシックを吹く人にはおすすめ。
個人的にですが、レジェールは吹奏楽やクラシックを吹く人にはとてもおすすめです。
雑味の少ない音で綺麗だし、小さな音が出しやすい。
周りの楽器にも溶け込みやすく、葦のリードよりも、吹奏楽やクラシックに適してると思います。
逆に、ジャズやポップスを吹く人にはあまりおすすめできません。
音がクリアすぎるので。。
ジャスやポップスだと、葦のリードの「ジリジリ」や「バリバリ」とした雑味が、良い音色のスパイスになってきます。
それがレジェールだと、その雑味が損なわれてしまうので、あまり適さないなと僕は感じました。
なので、吹奏楽やクラシックを中心に吹く人にしか、レジェールはおすすめはできないです。
型番は、「シグネチャー」が良い。
もしレジェールを買うなら、型番は「シグネチャー」がおすすめです。
レジェールには、何種類か種類があります。
- スタンダート
- スタジオカット
- フレンチカット
- アメリカンカット
- シグネチャー
この5種類かな?
この中でも、「シグネチャー」がすごく良いです。
普通の葦のリードに近い吹き心地で、コントロールしやすいです。
とくに、バンドレンの青箱に近いと思います。
厚さ(硬さ)に関しては、自分が普段使ってる番号と同じか、1段厚いものを選ぶのが良いと思います。

試奏して決めてください!
とりあえず、もし買うなら「シグネチャー」がおすすめです。
まとめ
レジェールの良いところと悪いところを書きましたが、大前提で、僕はめちゃめちゃ気に入ってます。
凄い革命的なリードだなと。
だから、皆さんにもぜひ使ってほしい。
おすすめです。
ですが!
もし買うなら、ちゃんとお店で試奏して買ってください。
ネット通販とか、試奏しないで買うのはNG。
当たりorハズレのばらつきがすごいですからね。
せっかくお金を出すなら、良いリードを買ってください!
以上!終わり!