ノウハウ

【音楽経験0】楽譜が読めないのに、全国レベルの吹奏楽部に入部した話。

石橋 弘旭

吹奏楽部に入りたい娘(息子)がいるんだけど、、

楽譜が読めないのに入らせても大丈夫?

こちらのお悩みに向けて記事を書いてきます。

 

✓この記事を書く人

石橋弘旭
石橋弘旭
サックス講師
Profile
サックス歴18年目。現役のサックス講師。習志野高校(吹奏楽部)→国立音楽大学→尚美ミュージックカレッジディプロマ科→島村楽器サックス科講師。 サックスを雲井雅人、下地啓二、林田和之、西尾貴浩(敬称略)に習う。 吹奏楽やクラシック、アンサンブルが好き。「名無しのサクソフォンカルテット」のソプラノを担当。

 

こんにちは。

サックス講師の石橋と申します。

 

今回は、僕の教室に通っている学生の親御さんから「楽譜が読めなくても吹奏楽の強豪校に行かせて大丈夫か?」という相談を受けたので、僕の体験談も含めて話していこうと思います。

 

僕は、中学に入るまで、まったく音楽経験がありませんでした。

  • ピアノ習ってない。
  • 管楽器も吹いたことない。
  • 楽譜なんて読めない。

 

中学生になり、なんとなく入った吹奏楽部は、全国大会に出場するほどのレベルの、超強豪校でした。

(僕は、千葉県の松戸市立第四中学校というところの吹奏楽部に入部してました)

 

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いつの間にか、読めるようになった。

先に結論を言うと、楽譜は中学校のうちに、おおむね読めるようになりました。

 

というのも、吹奏楽強豪校なこともあり、

練習量はもちろん、楽譜を読む量がとても多かったからです。

 

吹奏楽部の休みは、年に数回だけでした。

夏のお盆休みと、冬の年末年始くらい。

 

ゴールデンウィークや、祝日、土日は、基本的に部活がありました。

 

強豪校なのこともあり、演奏する頻度も、とても多かったのです。

地域のお祭りやイベント、ショッピングモールやディズニーランドでの演奏などなど。

 

それだけ演奏&練習してたので、少しずつ楽譜が読めるようになり、サックスも上達していきました。

 

楽譜が読めないと、すぐに先輩に指摘される

楽譜が読めるようになったのは、「すぐに指摘してくれる先輩がいたから」というのも、大きかったと思います。

 

強豪校なだけあり、2~3年生の先輩は楽器が上手で、楽譜も読めてました

 

なので、1年生がリズムや音符を間違えると、すぐに間違いを指摘してくれるのです。

先輩
先輩

そこ間違えてるよ!!こうだよ!!

 

先輩が楽譜の読み方を理解してたので、顧問の先生がいなくても、すぐに正しいリズムや音程を確認できたのが良かったと思います。

 

楽譜が読めなくて先生からキレられる
→「明日の休みなし!」

僕には「楽譜を絶対読めるようにするぞ!」と決意したきっかけがありました。

 

中学1年生の冬、僕が楽譜を読めなかったせいで、吹奏楽部全員の休みが1日減ったことがありました。

 

当時、「管楽合奏コンテスト」というコンテストの直前、

僕は、楽譜が読めなかった部分をごまかして、テキトーなリズムで吹いてたことが顧問にバレました。

石橋
石橋

本番直前までごまかしてたのが良くなかった。

 

合奏中、

「リズム確認したいから、1人ずつ吹いてみて」

という指示があったのです。

 

それでバレました。

 

先生「次、石橋の番。」

石橋「はい」

  「♪~~~」

先生「ん?」

先生「もう一回吹いてみて」

石橋「はい。」

  「♪~~~~~(やべぇ)」

 

先生の顔が曇り、だんだん目つきが怖くなってきます。。

 

何回か吹いたのち、先生はキレました。

「明日休んでる場合じゃねーよ!練習しろ!!」

 

翌日の休みがなくなり、吹奏楽部全員、練習になりました。。。

 

周りの部員からも、「え!?」という驚きと、

「ふざけんなよ石橋!」と言いたいような静かな目線。。

 

もちろん僕は、この合奏の後に泣きつつ、楽譜が読めないことに死ぬほど悔しい思いをしました。

 

そして、本気で怒ってくれた顧問の先生がいたからこそ、僕は「絶対楽譜を読めるようになってやる!」と、決意することができました。

 

練習量と、悔しい経験が、読めるまで成長させた。

僕が楽譜を読めるようになったのは、強豪校ならではの「練習量」と、先生や先輩に指摘された「悔しさ」からなのかと、今は思います。

 

お遊戯感覚の吹奏楽部に入ってたり、間違いをすぐに指摘してくれない環境だったら、楽譜は読めるようにならなかったと思います。

 

なので、今はとても、当時の環境をありがたく感じてます。

 

両親が喜んだのが、うれしかった。

当時は泣くほどつらく、悔しい練習の日々でしたが、

それでも強豪校の吹奏楽部員を続けるモチベーションが、もう1つありました。

 

両親の感想です。

 

泣くほど練習した成果もあり、自然と楽譜も読めるようになって、サックスも少しずつ吹けるようになったことに、両親が喜んでくれました。

 

「良い音だね」

「うまくなったね」

「頑張ってるね」

そう、褒めてくれたことが、とてもうれしかったのです。

 

その何気ない感想が「もっと上手くなろう。頑張ろう。」と、当時の僕のモチベーションになってました。

 

まとめ:嫌でも読めるようになると思う。

長くなってしまいましたが、僕の経験からすると、吹奏楽部の強豪に入った子は、嫌でも楽譜が読めるようになります。 

 

僕自身もそうですし、

僕と一緒のタイミングで吹奏楽部に入部した同級生も、

僕が過去に教えてた強豪校の生徒も、

 

みんな楽譜が、ある程度読めるようになってました。

 

強豪校だからこそ、身についたんだと思います。

 

なので、「楽譜が読めなくても大丈夫か?」に関しては、あまり気にしなくていいと思います。

 

石橋
石橋

悔しくて大変なこともあるかもしれないけど、その経験は無駄になりません。

 

長くなりましたが、今回はここで終わりです。

 

昔話、聞いてくれてありがとうございました。

 

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