【サックス】宝島のソロの運指を公開。(フラジオ)
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は、宝島のソロの運指について書いていきます。
先日、Instagramで「宝島」のサックスソロの練習動画を投稿しました↓
このソロについて、
- どんな運指でやってるのか?
- フラジオはどう出してるのか?
このような質問があったので答えていきます。
※この記事で掲載する楽譜は全て、YAMAHA出版「ニューサウンズインブラス」の「宝島」(作曲 和泉宏隆/編曲 真島俊夫)の楽譜の一部を引用したものです。
宝島のソロの運指、どうやってるの?
まずは一番難しいところの運指から解説していきます。
1オクターブ高くなってる、「ド#レミファソソ#ラー」の部分↓
ここは、最初の「ド#レ」までは通常の運指で、「ミ」から特殊な運指でいきます。
「ミ」の運指
「ファ」の運指
「ソ」の運指(フラジオ)
「ソ#」の運指(フラジオ)
「ラ」の運指(フラジオ)
「運指」と「フラジオの出し方」は別の話。
一応、ここまでに紹介した運指で、一番難しい箇所を吹くことが可能です。
ただし、フラジオ(超高音)音域なので、運指が正しくても、それだけでは音は出ません。
フラジオを出せる「アンブシュア」や「息使い」も同時にしないと、フラジオ音域は出ないのです。
フラジオの出し方の感覚については、アダムの馬越脇さんの動画が分かりやすかったので、こちらを参考に見てください↓
その後の運指。
一番難しいところの後の「ソファミミ♭ーファレー」のところ↓
ここは、「ソファミ」は最初に紹介した特殊な運指でやって、
「ミ♭ーファレー」は通常の運指で吹いてます。
さらに、その後の「ドシシ♭レーラーミファソファー」の部分↓
ここも、基本は通常の運指で吹いて、フラジオの「ラ」と「ソ」だけ特殊な運指で吹いてます。
フラジオの「ラ」の運指(2回目)
(最初に紹介したラと同じ運指です)
フラジオの「ソ」の運指(2つ押しバーション)
最初に紹介した「ソ」の運指とは違ったフラジオの運指で、
左手の人差し指と、右手の中指は、1つの指で2つボタンを押してます。
(前後の音符の関係で、この運指にしました。)
一応、これで難しいところの運指の紹介は終わりです。
フラジオの参考にした教本
ちなみに、このフラジオの運指は、僕が音大生のとき、ユージン・ルソーさんの「サクソフォン奏者のための高音奏法」というエチュードで練習したものを参考にしてます↓
もっとフラジオが上手になりたい方や、興味があれば、ぜひ見てみてください。
その他に使ってる特殊な運指
その他にも、この宝島ソロでは、いろいろな「変え指」を使ってます。
変え指は便利なので、一応紹介しておきます。
「シ♭」の特殊な運指。
この楽譜でよく出てくる「シ♭」は、2つの運指を使ってます。
1つ目がこれ↓
(人差し指で2つボタンを押してます)
2つ目がこれです↓
1つ目の運指が「Bisキー」を使ったもので、2つ目の運指が「Taキー」を使ったものです。
基本的には、1つ目の運指(Bisキー)を使って吹いてますが、
2つ目の運指(Taキー)で吹いた方が運指が楽なところがあります↓
この丸をつけたところは、Taキーで吹く方が楽で、スムーズです。
「ド#」の特殊な運指。
楽譜のこの部分↓
このド#は、こちらの指で吹いてます↓
この指でやると、指を動かす本数が物理的に少なくなるので、慣れれば早く指が動くようになります。
この「ド#」の運指は、他の曲でもよく使う運指なので、覚えておくと便利です。
「ラ♭」の特殊な運指。
変え指の紹介、最後です。
一瞬だけ出てくる「ラ♭」の運指↓
この「ラ♭」はこの指でやってます↓
左手は通常の「ソ」の指で、
右手はもはや、キーではないところを押してます。。
ただ、この運指なら、一瞬だけの「ラ♭」が吹きやすいです。
たまにしか使えない小技ですが、覚えていると、いざという時に使えます。
参考程度に。
これで、、運指は全部紹介しました。
あくまで僕流の運指ですが、一応これで宝島のソロは吹けます。
ただ、宝島のソロの運指は、プロの演奏を見てても、みんなそれぞれ違います。
自分が吹きやすいものをチョイスして吹くのが良いでしょう。
なので、今回見た運指は参考程度に。
フラジオの出し方については、、、、、
頑張って練習するしかないです。。。
(そのうち、フラジオのコツの記事書きます)
今回は以上になります。
また次回の記事もお楽しみに〜。
追記:フラジオのコツの記事書きました↓