【Q&A】「レジェールリードって、葦のリードと何が違うの?」
レジェールリード気になってるんだけど、
- 普通の葦のリードと何が違うの?
- 良いところと悪いところは?
- 初心者でも吹けるの?
- レジェールリードはおすすめ?
こちらの疑問にお答えしていきます。
こんにちは。
サックス講師の石橋と申します。
今回は、レジェールリードと葦のリードの違いについて書いていきます。
僕はこれまでに18年サックスを吹いてて、
- 葦のリードは10年、
- レジェールは8年、
どちらも愛用してきました。
(リードケースには、今もどちらも入ってます。)
これまでの経験から、レジェールと葦の違いを書いていきます。
あくまで個人の感想ですが、レジェールリードが気になってる人は、ぜひ参考に見ていってください。
レジェールリードと、葦リードの違い。
レジェールリードと、葦のリードの違いはたくさんありますが、
大きな違いは3つです。
- 価格
- 原材料
- 耐久性
この3つです。
違い① 価格
葦のリードは1枚500〜800円くらいに対して、
レジェールは1枚3000〜4500円します。
基本的に高いです。
サックスだけに限らず、どの楽器のレジェールリードも、高めの値段です。
違い② 原材料
通常のリードは、植物の”葦”から作られています。
それに対して、レジェールリードは樹脂(プラスチック)でできてます。
葦のアレルギーがある人でも吹けるのが良く、人体に無害です。
違い③ 耐久性
葦のリードは、水分を吸って柔らかくなり、どんどん劣化していきますが、
レジェールリードは水分を全く吸わないので、水分による劣化が置きません。
とても寿命が長く、葦のリードの10~20倍くらいの寿命があると思います。
(プロでも、1枚のレジェールで半年や1年使ってる人もいます)
レジェールリードの良いところ。
レジェールリードの良いところをざっとあげると、こんな感じです↓
- 寿命が長い。
- 吹き心地が変わらない。
- 丸洗いできる。
- 音が柔らかい。
- 小さい音が綺麗。
- 発音がいつでも安定してる。
こんな感じ。
この中でもとくに、「吹き心地が変わらない」という点が、僕は気に入ってます。
演奏会や練習の、最初から最後まで、安定した吹き心地で吹けるのです。
葦のリードだと、吹いてると水を吸ってしまうので、途中で硬さがどんどん変化してたんですよね。
レジェールを使用し始めてから、コンディション(調子の良いor悪い)の波が少なく、とても安定しています。
レジェールリードの悪いところ。
次に、レジェールリードの悪い点をあげるとこちらです↓
- 値段が高い。
- ハズレの個体がある。
- 劣化してるのがわかりにくい。
- 音に「ジュルジュル」っていう唾の音が入りやすい。
- 音程感覚が葦のリードと少しだけ違う。
こんな感じ。
この中でもとくに、「ジュルジュル」という唾の音が入りやすいのが、僕は気にしてます。
レジェールはプラスチックなので、まったく水を吸いません。
そのため、マウスピースとリードの隙間に、唾がとても溜まりやすいです。
それが原因で、音に「ジュルジュル」とした唾の音が入りやすくなってます。
吹く前は、必ず唾を吸ってから、息を吹き込まなければいけません。
それが少し「面倒だな」と思ってしまいます。
初心者におすすめか?
レジェールリードは、ただ材質が違うだけのリードなので、
初心者でも問題なく使えると思います。
しかし!!
正直に言うと、僕は初心者にはレジェールをおすすめしたくないです。
というのも、初心者がレジェールリードを使ってしまうと、
長すぎる寿命のあまり、他のリードを吹く機会が減ってしまうからです。
たくさんリードを吹いてほしい
いろいろなリードを吹くことは、サックス吹きとして、とても大切なことです。
- 良いリードと悪いリードの判断ができるようになったり、
- 自分の吹き方に合ったリードと出会えたり、
- リードによって、音色の違いを知れたり、
そういった”リードに対する感性”は、リードをたくさん吹くことでしか、養えません。
レジェールは1枚だけで、とても長い期間吹けるため、他のリードを使わなくて済みます。
それゆえに、他のリードとの出会いを減らしてしまうのです。
なので、初心者にはレジェールはあまりおすすめできません。
初心者の人には、いろんなリードをたくさん経験してほしい。
なので、おすすめするなら、ある程度たくさんリードを吹いてきた、中級~上級者の方におすすめします。
おすすめのレジェールリードは?
「レジェール」といっても、いろいろな種類があります。
サックスのレジェールだと、
- スタンダート、
- クラシック、
- スタジオ、
- アメリカン、
- シグネチャー、
などなど。
カットの違いだけでいろいろありますが、もし買うなら「シグネチャー」を最初に試すのがおすすめです。
(こうゆうパッケージ↓)
というのも、「シグネチャー」が、葦リードの”吹き心地”や”音色”に感覚が近いからです。
「シグネチャー」はバンドレンの「青箱」に近い。
個人的な感覚ですが、「シグネチャー」はバンドレンの「青箱」に似てる気がします。
- 反応の良さや音程感、
- 音色、
- クセの少なさ、
とても吹きやすく、扱いやすい点が「青箱」と似てます。
実際、この感覚は共通してるのか、、
僕の周りのサックスプレイヤーも、主流は「シグネチャー」です。
なので、もし初めてレジェールを買うなら、
最初は「シグネチャー」から試してもらって、
後々、他の種類のレジェールを試すのがおすすめです。
注意:買う時は、試奏できるお店で買おう。
注意点として、レジェールは「試奏できるお店で買うこと」です。
というのも、レジェールリードも、葦のリードと同様に、個体差があるからです。
何枚か吹いてみるとわかりますが、同じ厚さの表記でも、吹き心地が全然違います。
1枚3000円以上する高級リードなので、買う時は試奏できるお店で、
しっかり試奏してから買いましょう。
まとめ
今回は、レジェールリードと葦のリードの違いをテーマに記事を書いてみました。
改めて、記事の内容をおさらいするとこちらです↓
- 価格
- 原材料
- 耐久性
- 寿命が長い。
- 吹き心地が変わらない。
- 丸洗いできる。
- 音が柔らかい。
- 小さい音が綺麗。
- 値段が高い。
- ハズレのリードがある。
- 劣化してるのがわかりにくい。
- 音に「ジュルジュル」っていう唾の音が入りやすい。
- 音程感覚が葦のリードと少しだけ違う。
こんな感じです。
あくまで、僕が吹いた感想ですが、ぜひ参考にしてみてください。
何か他に、レジェールに関する質問があれば、コメント欄にお願いします。
今回は以上になります。